JFE東 悲願初V!全5戦救援4勝 元DeNA須田魔神、文句なしMVP

[ 2019年7月26日 05:30 ]

第90回都市対抗野球大会最終日 決勝   JFE東日本6―4トヨタ自動車 ( 2019年7月25日    東京D )

<JFE東日本・トヨタ自動車>優勝してマウンドで抱き合い歓喜のJFE東日本ナイン(撮影・白鳥 佳樹)
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 JFE東日本(千葉市)がトヨタ自動車(豊田市)を6―4で下し、悲願の初優勝を飾った。同点の4回、今川優馬外野手(22)らルーキートリオの適時打で勝ち越すと、6―4の7回2死二、三塁から登板した守護神・須田幸太投手(32)が2回1/3をパーフェクト救援。今大会の全5試合に登板し、4勝を挙げた元DeNAの右腕が橋戸賞(最優秀選手)に輝いた。

 激闘を終えたナインの手で須田が3度宙を舞った。東京ドームの天井が少しだけ近づく至福の瞬間だった。

 「(古巣復帰)1年目でまさか優勝なんて。プロ、大学、高校を通じて一番気持ちが乗っていた」。早大、JFE東日本を経てDeNAに入団し通算16勝。17年ソフトバンクとの日本シリーズ第1戦に登板し、3番手で3者凡退に斬った時より充実感は勝っていた。

 2点差の7回2死二、三塁と一打同点のピンチで登板すると、多木を三ゴロに抑えてガッツポーズ。8回2死では早大の同期・細山田を迎えたが「絶対打ち取ってやる」と遊ゴロに封じた。最終回も3者連続三振と圧巻の内容で「須田劇場」の幕を下ろした。チームの5試合全てに救援登板し、計14回を17奪三振、防御率0・64で4勝を挙げ、文句なしの橋戸賞。元プロ選手が社会人最高峰の栄誉を獲得するのは初めての快挙だった。

 Hondaの補強選手として都市対抗を制した09年大会決勝、相手はトヨタ自動車で最後は早大の3年先輩・佐竹と投げ合った。「あの時も2点差(4―2)。今度も負けたくない。ただ今度は自分のチーム。感無量です」。DeNAを戦力外となり古巣に戻った今年2月に「僕の役目はチームを優勝に導くこと。橋戸賞を獲りたい」と抱負を口にした。まさに有言実行の投球。「僕は短期決戦が大好き。ただこの状態で1年間戦うプロは厳しい」と未練もない。

 1万5000人の応援団の大歓声が一段落した表彰式後。須田は社会人野球の今後について触れた。「この13日間、大人でも熱くなる大会だと皆さんも分かってくれたと思います。今後も伝えていきたい」。豊富な経験を通じて輝きを増した右腕。今秋の日本選手権まで一時の休息を経て、マウンドに立つ。(伊藤 幸男)

 ◆JFE東日本 2003年(平15)設立。資本金2396億円、売上高2兆8306億円。鉄鋼業が主体。本社は東京都千代田区内幸町2の2の3。東日本製鉄所(千葉地区)は千葉市中央区川崎町1番地。北野嘉久社長。72年野球部創部。OBに元巨人・川辺忠義、元阪神・藤田太陽、オリックス・後藤光尊コーチら。

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