日本ハム・矢野コーチ、米国での充実の日々 熱き視線で若手の才能引き出す

[ 2019年7月26日 09:30 ]

日本ハム・矢野特命コーチ(撮影・高橋茂夫)
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 昨季限りで現役を引退し、今季からレンジャーズにコーチ留学するなど指導者としての経験を積んでいる日本ハム・矢野謙次チーム統轄本部特命コーチ(38)が25日、スポニチ本紙のインタビューに応じた。レ軍でも明るく、熱心な人柄で周囲からも慕われ、帰国時は3年ぶりの優勝を狙うチームをサポート。充実の日々を語った。(構成=山田 忠範)

 ――今年2度目の米国滞在を終えて今月8日に一時帰国。異国での生活には慣れたか?
 「これまでグアムとハワイには自主トレや旅行で行くことはあったけど、海外で長期滞在は初の経験。でも楽しいことばかり。吉村GMからも“自由にやってください”と言われているし、自分でテーマを持って日々を過ごせている。本当に球団には感謝しています」

 ――過去2度の2カ月ほどの米国滞在で、それぞれのテーマは?
 「最初は2月のスプリングキャンプから4月中旬までで、メジャーの指導法を主に勉強しました。感銘を受けたのは、メジャーは監督、コーチが全員で1人の選手に対して親身になっていること。みんな早朝からキャンプ施設に来てミーティングをしている。凄く熱意があるし、選手と近い位置にいる。新米の自分にも“どう思う”と聞いてくれた。5月に渡米した今回の2度目の滞在ではマイナーリーグを中心に視察しました。指導法だけではなく、選手の考え方や練習法を近くで見ることができたし、貴重な経験になりました」

 ――帰国時は1軍に同行したり、鎌ケ谷の2軍施設でも選手をサポートしている。
 「とにかく米国にいようが、日本にいようが、日々、勉強です。今回はロッテ3連戦(19~21日、札幌ドーム)に来ることができてよかった。みんな元気そうだったので」

 ――その3連戦は全て現役時代と同様にグラウンドに一番乗りしていた。なぜか?
 「選手が何をしているか、何を練習しているのかを見るためです。選手が今考えていること、やろうとしていることは何か。特に不振の選手は必ず早出練習をする。それを見ておけば、アドバイスを求められた時に的確に答えることができます。もちろん、あえて見守ることが必要な時もあるとは思いますが」

 ――現役時代もその意識はあったのか?
 「そうですね。自分も若い頃は先輩に助けられたし、チームで年長者となってからは少しでも若手の助けになれば、と思って観察はしていました。だから現役も今の立場でも球場に来る時間、グラウンドに出る時間は変わらない。今、何よりも大事にしていることは選手から決して目を離さないということです」

 ――初戦の試合後に清宮にアドバイスを送り、翌20日の2戦目で33打席ぶりのヒットを放った。
 「初日の試合前のフリー打撃を見て“バットの出が悪いな”と思って、試合も同じだった。だから試合後にスイングルームに呼んで“おまえの良さは上半身の柔らかさ。それがなくなっているからバットの出が悪い”と話しました。そんな会話をしながら素振りを繰り返すうちに、彼本来のスイングを体が思い出したんでしょう。将来、彼は一流ではなく、超一流になって野球界の主役になれる素材。頑張ってほしい」

 ――3年ぶりの優勝を狙うチームは貯金8で2位につけ、首位ソフトバンクを必死に追っている。

 「粘れば必ず優勝のチャンスは生まれる。自分の次回渡米は今月28日で帰国は9月中旬。優勝の瞬間に立ち会えたらうれしいです」

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