【競泳】大橋の勝因は平泳ぎでのリード 午前決勝に合わせた準備ができていた―林享の目

[ 2021年7月25日 15:42 ]

東京五輪第3日 競泳女子400メートル個人メドレー ( 2021年7月25日    東京アクアティクスセンター )

<東京五輪 競泳 女子400メートル個人メドレー決勝>金メダルを獲得し、涙ぐむ大橋悠依(撮影・北條 貴史)
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 まずは金メダルおめでとう。2つめの背泳ぎでほぼトップに並んだ大橋は、続く平泳ぎで体1つ分以上のリードを奪えたことが大きかった。得意の自由形に自信を持って入り、ラスト50メートルはバテたが、逃げ切ることができた。

 もともと大きなストロークが特長で、背泳ぎと自由形を得意としていた。平泳ぎは苦手種目だったが、ここ数年強化してきた成果が実った。

 予選では最後の自由形をラクに泳ぎながら余裕を持って全体3位で通過していたことも大きい。決勝は自信を持って臨み、3秒以上タイムを上げられた。

 決勝初日の個人種目は400メートル種目だけだったが、優勝タイムはいずれもリオデジャネイロ五輪より1~5秒遅い。予選からタイムを落とす選手も多かった。今大会は午前中に準決勝・決勝が行われる。400メートル種目は準決勝がなく、予選から一晩明けてすぐに決勝で、どの選手もコンディションを合わせるのに苦労していた印象だ。その中で、大橋は予選からタイムを伸ばした。午前決勝へ向けた準備がしっかりできていたのだと思う。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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