スケートボード白井空良、まさかの予選落ちに「全てうまくいかなかった。こんな滑りを見せるくらいなら…」

[ 2021年7月25日 12:52 ]

東京五輪3日目 スケートボード男子ストリート予選 ( 2021年7月25日    有明アーバンスポーツパーク )

白井空良の試技(ロイター)

 男子ストリートの予選が行われ、世界ランキング3位の白井空良(19=ムラサキスポーツ)が31・52点でまさかの9位に沈み、決勝進出を逃した。

 「全然目指すトリックができなかった。緊張感はあまりなかった。五輪用に用意した技は全部やった。全てうまくいかなかった。自分の問題だと思う。五輪に出られてうれしかったけど、こんな滑りを見せるくらいなら…」

 試合後、そう振り返った19歳にいつもの天真らんまんな表情はなかった。45秒間のラン1回目はノーミスで終え8・41点。2回目はコース内にセクションのパーツと見られる落下物があり、仕切り直しになるアクシデントもあった。一発技のベストトリックでもグラインド技で金具が掛かり切らないなど小さなミスが続き、最後の2回は失敗で得点なしに終わった。

 19年の五輪予選大会、STUオープンで絶対王者のナイジャ・ヒューストン(米国)を下して優勝するなど結果を残し、一気に世界トップの仲間入りを果たした。昨年2月には左膝前十字じん帯を断裂したが、五輪の延期を受けてすぐに手術を決断。復帰後は好調を維持し、神奈川県寒川町の自身が設計に携わったスケートパークを拠点に力を伸ばした。今年6月の世界選手権では3位に入り、メダル獲得に期待がかかっていた。

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