桃田賢斗、ストレート快勝発進 「すごく緊張していたけど楽しみな気持ちの方が強くなった」

[ 2021年7月25日 18:32 ]

東京五輪第3日 バドミントン男子シングルス1次リーグ ( 2021年7月25日    武蔵野の森総合スポーツプラザ )

男子シングルス1次リーグで米国選手に勝利した桃田賢斗(AP)
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 バドミントン男子シングルス世界ランキング1位で第1シードの桃田賢斗(26=NTT東日本)が25日、米国代表のティモシー・ラムと対戦し、21―12、21―9のセットカウント2―0の快勝発進を飾った。

 桃田は勝利後のインタビューで「シャトルも遅いかなというイメージで入ったんですけど、イメージ通り遅かった。ここに来るまでに色んな方にサポートしてもらったので、一球一球、一点一点しっかり勝ち抜こうと思ってプレーできた」と振り返った。

 16年のリオ五輪は違法賭博問題で出場を棒に振った。ようやくたどり着いた五輪の舞台に「すごく緊張していたけど、体育館に来た時にワクワクというか、楽しみな気持ちの方が強くなったので今日は思い切ってプレーできた」と充実した表情を見せた。

 世界ランク88位の格下との対戦だったが「初対戦だったと思うんですけど、相手のプレーどうこうよりも自分のできることをしっかりやろうとコートに入れたので、特に迷うこともなくリラックスしてプレーできたかな」と、集中を切らさなかった。

 桃田は2020年1月にマレーシアで交通事故、21年1月にタイ遠征出発前に成田空港で受けた新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出るなど苦難を乗り越えた。会場の東京・武蔵野の森総合スポーツプラザでは18、19年ジャパン・オープンで2連覇を果たした10戦無敗の地で悲願の金メダルを目指す。

 ◆桃田 賢斗(ももた・けんと)1994年(平6)9月1日生まれ、香川県三豊市出身の26歳。7歳で競技を始め、福島・富岡一中―富岡高(現ふたば未来学園中、高)から13年にNTT東日本入社。12年に世界ジュニア選手権優勝。18、19年世界選手権で日本勢初の2連覇。19年にワールドツアー11勝を挙げ、ギネス記録に認定。名前の由来はコミック「スーパーマン」の主人公クラーク・ケント。1メートル75、72キロ。左利き。好きな食べ物はグミ。

 ≪事故からの道のり≫▽2020年1月13日 遠征先のマレーシアで桃田の乗るワゴン車が高速道路で大型トラックと衝突。2列目に乗っていた桃田は顎部(がくぶ)、眉間部、唇の裂傷と全身打撲と診断。大量出血した眉間は現地で縫合手術。

 ▽同15日 成田空港に緊急帰国。眉間部に痛々しい傷が残る。都内の病院に検査入院。

 ▽同17日 都内の病院を退院。精密検査の結果「身体面に異常なし」の診断。休養に入る。

 ▽同20日 日本代表の朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチ、中西コーチが取材対応。2月3日からの日本代表合宿に桃田を招集し、状態を見極める方針を明かす。

 ▽2月3日 味の素ナショナルトレーニングセンターの日本代表合宿に合流。

 ▽同4日 別メニューで練習した際に「シャトルが二重に見える」と違和感を訴える。5日に合宿を離脱。

 ▽同7日 専門病院で目に特化した検査を受け、右目の眼窩(がんか)底骨折が判明。

 ▽同8日 保存治療とてんびんにかけた結果、手術に踏み切り、全治3カ月と診断。

 ▽同13日 午前に退院。香川県内の実家でしばらく静養。

 ▽同29日 27日の診断で問題なく、NTT東日本のチーム練習に復帰。

 ▽3月6日 NTT東日本で会見し、事故後初めて語る。「東京五輪で金メダルを」と宣言。

 ▽同25日 東京五輪延期について「より一層練習に励んでいきたい」などとコメント。

 ▽6月26日 オンライン取材で右目について「98%くらい前と同じように見える」と状態を明かす。

 ▽7月13日 18日まで福島県で個人合宿。

 ▽同23日 東京五輪1年前でコメントを発表。「今僕ができることはコートに立ち結果を出すこと」などと語った。

 ▽9月1日 10日間の日本代表合宿に合流。7カ月ぶりの代表活動復帰となった。

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