旅人ゴルファー川村昌弘 御殿場で忘れられない思い出をつくれるか 欧州ツアー初Vへ好位置で決勝R進出
男子ゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント第3日 ( 2024年4月27日 静岡県 太平洋クラブ御殿場C 7262ヤード、パー70 )
欧州ツアーを主戦場とする川村昌弘(30=JCR Pharmaceuticals)は、昨年のこの大会以来の日本での試合。今週はタフな欧州ツーで戦い抜いてきた経験値を武器に、母国のファンの前で存在感を発揮している。
「(欧州ツアーには)年間25試合前後出るので、自分の中ではその中の1つの試合ではありますが、日本で応援してくれている人たちには、日本で見られる渾身(こんしん)の1試合。もう自分でも本当に祈るような気持ちで、ここだけは頼むぞって(自分自身にお願いする)ような感じではありました」
初日の第1ラウンドを66で回り、6位の好スタートを切ると、第2ラウンドも68と伸ばし、順位は12位に後退したものの、優勝争いの期待を抱かせる位置で決勝ラウンドに進んだ。
「予選落ちしたら、がっかりする人もいっぱいいるだろうなって。応援があるのでうれしい半面、ちょっとプレッシャーも感じていました」
ゴルフの調子自体はそれほど良くはないという。
「明らかにショットがビシビシなわけじゃない。体の動きもキレがあるわけじゃなかったので」
それでも予選ラウンドでスコアをまとめられたのは、コースのセッティングに助けられた面もあった。
「欧米のコースはそっちに行っちゃダメだというところに行っちゃうと、ボギーどころかダブルボギー、トリプルボギーも見えるような厳しい中でやっている」
そうした中で普段から鍛えられ、自然とプレーの幅が広がり対応力も高まった。
「ここは最悪の落としどころを避けた時の反対側に、めちゃくちゃ許容範囲があるコースなので、その辺はやさしさを感じますね。グリーンを外してもパーパットが打てないような状況になることはない。ニアサイドのバンカーに外してもナイスショットが出れば寄るし、奇跡の一撃がなくても3~4メートルのパーパットは打てる」
福井工大附福井高時代に日本ジュニアで優勝し、3年時の11年に日本ツアーの出場予選会に出て19位となりプロ転向。翌年に19歳で賞金シードを獲得した。そして13年のアジアパシフィック・パナソニック・オープンでツアー初優勝を飾った。20歳96日での達成は、73年のツアー制度施行後では、石川遼、松山英樹に次ぐ日本人選手3位の年少記録だった。
その後、海外の試合にも出場しながら18年に欧州ツアーの出場予選会を突破し、6季連続で同ツアーのシード権を保持し続けている。
欧州はツアーはメジャーを含め5大陸、26カ国で開催されるタフな戦場。その中で生き残っていくためには、技術の確かさだけではなく、環境の変化に順応できるメンタルの強さも求められる。
「日本だと遠いところでも北海道や沖縄くらい。でも(向こうは)飛行で毎回移動して国が変わる。国が変わるとコースも変わる。食べ物とか好き嫌いがあると(食事ができる所を)探すのも大変。ゴルフ以外の生活面、自分は楽しめていますけど、苦労話をしようと思えば大変だったエピソードはある。でもそういう話をしたいとは思わないので」とひょうひょうと話す。旅人ゴルファーと自称するように、大陸を股にかけての移動も含めてツアーでの生活をエンジョイできていることが長く続けられる秘訣(ひけつ)になっている。
近年は欧州ツアーから米ツアーへのステップアップを目指し、川村の後に続く若い選手も増えた。星野陸也や金谷拓実、久常涼、中島啓太らが参戦し、彼らの兄貴分として相談役にもなっている。
「(自分は)ゴルフが好きなんで、ゴルフが大好きな若い子たちが(こっちに)来たら一緒に楽しくやろうという感じですかね。気候が良いわけじゃないので体力面が試されるツアーではあるけど、若いうちに来れば楽しいと思います。みんな楽しめていると思いますよ。ゴルフもうまいですし」
その後輩達の中から昨年は久常が青木功、そして松山英樹以来の日本選手3人目の欧州ツアーVを飾った。さらに今年に入ってからは星野、中島も続いている。この1年で一気に後輩達に先を超される形になってしまったが、今大会はその巻き返しを狙うには最高の舞台だ。
「母国開催なので日本で優勝できればというか、両親の前でとか、そういう意味では、ここもうれしい場所ではあると思います」
富士のふもとの御殿場で“旅人”が忘れることのできない思い出をつくることができるか。ファンはその瞬間を心待ちにしている。
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