いけ、兄妹V!阿部詩 出血アクシデント乗り越えメダル確定 兄・一二三と同日「金」へ

[ 2021年7月25日 17:28 ]

東京五輪3日目 柔道女子52キロ級 ( 2021年7月25日    日本武道館 )

<東京五輪 柔道 女子52キロ級準決勝>ゴールデンスコアの激闘の末に決勝進出を決めた阿部詩(右)(撮影・北條 貴史)
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 柔道女子52キロ級の阿部詩(21=日体大)が、準決勝で前回リオデジャネイロ五輪2位のジュフリダ(イタリア)を破り、決勝に進出。五輪初出場ながら銀メダル以上が確定した。同階級では過去に日本選手の金メダルはなく、日本柔道界悲願の「金」まで、あと1勝となった。

 試合は阿部詩にとって今大会初めての延長戦までもつれ込んだ。先に指導を取られ、左手から出血するアクシデントで治療のために試合は一時中断。だが、再開後は相手に指導が2つ出て、迎えた7分11秒に、鮮やかな内股で技あり。試合を決めた。

 ここまで順当に勝ち上がった。初戦となった2回戦はピメンタ(ブラジル)に、1分26秒に釣腰で技あり。そのまま抑え込みに入り、2分3秒で崩袈裟固による技ありで、合わせ技の一本勝ちとなった。準々決勝ではジャイルズ(英国)に3分39秒に隅落で技あり。優勢勝ちとなった。

 2019年の世界選手権で2連覇を達成。準決勝では16年リオ五輪金メダルのマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)を延長の末に抑え込んで勝利。決勝はナタリア・クジュティナ(ロシア)を開始わずか30秒で、得意技の袖釣込腰で鮮やかな一本勝ち。詩の強さはもはや疑いようのないものだった。2020年には東京五輪内定を勝ち取った。

 この日は、男子66キロ級代表で兄の一二三も登場。夏季大会での兄妹金メダルは過去に例がなく、さらに個人種目でありながら同じ日に達成できる千載一遇のチャンスで、柔道界の歴史をつくる一日となりそうだ。

 ◆阿部 詩(あべ・うた)2000年(平12)7月14日生まれ、兵庫県神戸市出身。5歳で柔道を始め、兵庫・夙川学院中で15年に全国中学校体育大会優勝。夙川学院高1年だった17年2月のグランプリ・デュッセルドルフをワールドツアー最年少となる16歳で制覇。18、19年は世界選手権を連覇。得意技は内股、袖釣り込み腰。右組み。日体大1年。1メートル58。

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