【大相撲水戸巡業】高安が“第二の故郷”水戸凱旋で感無量「“会えてうれしい”と言ってくれるのが…」

[ 2024年4月26日 18:49 ]

トークショーで地元ファンの声援に応える茨城県出身の天空海、武将山、高安(左から)
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 大相撲春巡業は26日、茨城県水戸市で行われ、同県土浦市出身の幕内・高安(34=田子ノ浦部屋)が大声援に迎えられ、「ありがたい」と感無量の表情を浮かべた。

 これまで地方巡業では日本全国各地を回ってきたが「土浦と水戸は違う」と力説する。父が水戸市内で働いていた関係で3歳まで水戸で生活。前夜、千葉県木更津市から乗り込んできたが「宿舎が以前父が働いた店の前だった。30年も前だけど所々覚えている。とても懐かしい」と第二の故郷で雄姿を見せることを楽しみにしていた。この日も茨城の星への声援と拍手は鳴り止まず会場内では堂々の1番人気。「“会えてうれしい”といってくれるのがうれしいですね」と感謝の思いは尽きない。ぶつかり稽古では2日続けて大の里に胸を出し「これからも相撲界に貢献できるよう頑張っていく」と意欲的だ。

 既にベテランの域に達し、最近はペース配分を考えた調整を行っている。「ここまでは順調ですけど、いつもここからケガをするから…」。この日も申し合い稽古は3番。稽古の虫だった力士にしては物足りない面もあるが、すべては場所で力を発揮することを見据えたものだと強調する。1月の初場所も場所前に大関らを圧倒する猛稽古で飛ばしたが、場所序盤で反動が出て途中休場。好調な時に限ってケガをすることが多かった反省から、場所15日間で力を出せるためがむしゃらに追い込むことを封印。春場所は「無理をしすぎないように心がけたら、うまくいった感じ」と11勝4敗と健在ぶりを示した。

 夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)は上位総当たりの位置に戻ってくる。気負う心を抑え、千秋楽までの15日間にターゲットを置いてコンディション作りに励む。「千秋楽まで優勝争いすることが目標」。大関陥落後の25場所で皆勤は17場所。うち11場所で2桁を挙げている。残り2週間、悔いのない仕上げに集中する。

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