三谷幸喜氏 鎌倉殿の撮影現場に「ほとんど行かなかった」理由とは 「気のせいかもしれないんですけど」

[ 2022年12月19日 18:40 ]

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を手掛けた三谷幸喜氏
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 脚本家・演出家の三谷幸喜氏(61)が19日、TOKYO FM「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」(月~木曜後1・00)に出演。18日に驚きのオープニングや衝撃的なラストシーンなど大反響の中で最終回の放送を終えたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)の撮影現場にほとんど行かなかった理由を語った。

 「鎌倉殿の13人」は大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 座長を務めた小栗が、本番以外は着けていなければならない自身のマスクに、共演者やスタッフへのメッセージ、時事ネタ、心の声など収録にまつわるフレーズを連日、手書きした“小栗マスク”や、退場後の演者のツイート、演出家と役者がアイデアを出しながら名シーンが生まれるなど、一体感あふれる現場も話題になった今作。パーソナリティーの山崎から「(撮影現場を)見に行かれたりしました」と聞かれた三谷氏は「ほとんど行かなかったんですよ」と回答。

 その理由として「あんまりねぇ、行っちゃいけないっていうあれがあるんですよ。行くと、演出家の方ってやっぱり、ちょっと嫌そうな顔をするんですよ。気のせいかもしれないんですけど」と笑いながら意外な事実をぶっちゃけ。続けて「脚本家が行くと、何か脚本家が全部正解を知っているみたいな感じになっちゃって。疎まれるっていうかね、せっかくみんなでいろいろアイデアを出し合っているのにねぇ“いや、それは不正解です”とかジャッジされるような気がしちゃんじゃないかな、と思って。だから、なるべく行かないようにはしているんですけどね」と“三谷流”の現場を気遣う思いを明かした。

 しかし、これも三谷氏の現場や役者への信頼感の表れでもあり、最終回放送後には“マッチョ”な肉体で魅了した八田知家役の市原隼人が自身のインスタグラムに撮影現場のオフショットをアップ。その写真には小栗や政子役の小池栄子、泰時役の坂口健太郎、実衣役の宮澤エマ、“トキューサ”こと時房役の瀬戸康史、三浦義村役の山本耕史、三善康信役の小林隆とともに穏やかな表情をした三谷氏の姿があった。

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