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大江千里(2) 友の“最後の言葉”に背中押され単身渡米

横井くにえさんとの秘話を明かした大江千里
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 ミュージシャン大江千里(58)は2008年、歌手活動を休止して単身米ニューヨークに渡った。音楽大でジャズを学ぶためだ。日本での名声を捨て、異国で47歳の学生になるという決断の裏には、友の死があった。「人生は短い。やり残してる事を自問したら15歳であこがれ、後回しにしてたジャズやと思った」。その親友との知られざる思い出を明かしてくれた。

 その人は京都のFM局α―STATIONの元DJで、06年に57歳で死去した横井くにえさん。「ハニーちゃん」の愛称で知られ、大江は大ファンだった。1989年ごろ、FM802のディレクターになった横井さんに出会い、感激。「リスナーでした」と伝え、交流が始まった。毎日連絡を取り合うほど仲良くなり、ジャズがしたいと言うと「絶対やれる!ステキやから頑張って」と励まされた。

 がんを患った横井さんからの連絡は次第に途切れた。病状が思わしくないと人づてに聞く中、久々に届いたメールには「いってらってらっしゃい」(原文ママ)の文字。ほどなく危篤(きとく)の連絡を受け、京都の病院に駆けつけた。親族に「こんなメールをもらった」と見せると、「既に昏睡(こんすい)状態で打てたはずないのに」と驚かれた。

 彼女の最後の言葉。きっと“いってらっしゃい”と言いたかったのだろう。渡米を示唆するようなメールに背中を押された。今も「ハニーちゃん、きょうはブルックリンで次はロスでライブや。信じられる?ジャズやってるで」と、空に報告する。「彼女は“そんなん最初から分かってた”と言ってるはず。今も僕の後見人です」。次回は音大での奮闘、未来の野望を聞く。(萩原 可奈)

 ★大江の楽曲は11月7日放送のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」7時台で紹介します。

[ 2018年11月4日 10:00 ]

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