書道八段の腕前を誇るカンテレ・谷元星奈アナウンサー Photo By スポニチ

　テレビ画面で見せる、愛くるしい笑顔が消える。背筋をピンと伸ばして、真っ白な半紙に視線を落とす谷元星奈アナウンサー（２２）。「一応、書道八段です」。達筆な腕前を披露した。

　３歳の頃から師範だった祖母から習い始めて書道にはまった。小学５年から厳しい指導者のいる書道教室へ通って腕を磨いた。「大学では写経もやった」。書道歴は間もなく２０年。「喋らずに書くと心も落ち着く。字が奇麗なのは財産。字は人を表します。心の乱れが字に表れますね」。今も知人への手紙はパソコンではなく自筆という。

　「テレビっ子だった」という谷元アナは子供の頃からアナウンサーに憧れた。だが、家族以外の誰にもその思いを伝えられなかった。「そういうキャラではなかった。ガリ勉だった」。大学生になって、知人の勧めでミスコンに挑戦。学生キャスターも務めた。「人前に出て、道を切り開くため」。難関を突破し今年４月２日、関西テレビ入社式直後に記者会見に出席。翌３日から番組ＰＲ隊長としてＣＭに登場した。同７日からシネマ情報番組「谷元星奈のシネマコンシェル」と冠番組を持つなど異例のスピードで画面に登場してきた。

　６月には「おかべろ」（土曜後２・２７）で全国デビュー。さらに１０月２２日スタートの「新説！所ＪＡＰＡＮ」（月曜後１０・００）でＭＣ・所ジョージ（６３）のアシスタントに抜擢された。「所さんから、うまくやろうとせず、できないんだから、堂々とやればいい」とアドバイスされた。「毎回、自分のできることをやる。少しずつでも成長できれば」。１年目から大きく飛躍するチャンスがそこにある。（古野　公喜）

　◆谷元　星奈（たにもと・せいな）１９９５年１１月２１日、愛知県豊田市出身の２２歳。岡崎高―千葉大を経て今年４月に関西テレビに入社。入社式翌日の４月３日に同局ＣＭでいきなりデビュー。趣味は料理、食べ歩き、英会話など。