“元王者”チュート徳井義実 M―1の熱戦に「魂の叫びみたいのの戦いやった」「最後の最後は熱量の差」

[ 2022年12月19日 13:17 ]

「チュートリアル」の徳井義実
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 お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(47)が19日、文化放送「おとなりさん」(月~金曜前8・00~11・00)にゲスト出演。「M―1グランプリ2022」について言及した。

 チュートリアルも2006年に同大会で優勝。徳井は「昨日は劇場に入っていたので、昼間の予選(敗者復活戦)から劇場にいるんで、みんなテレビの前に集まって、やいのいやいの言いながら見て、一番劇場におって良かったなって思える瞬間でしたね。そのあと、友だちの家に行って、2、3人でM―1見ました」とし、「近年の、新しい後期のM―1が始まってから、ここ3、4年ぐらいのM―1とちょっとまた変わったというか、違った感じになったなと。今のM―1に出ている人は基礎的な技術が高いと思うんです。基礎的な演技力とか、ベースの滑舌とか、その辺の粗い部分がみんな本当になくて、割と技術合戦的な、技術が評価される部分があったと思うんですけど、昨日のやつは情熱というのか、魂の叫びみたいのの戦いやったような気がしましたね」と振り返った。

 さらに、徳井は「最後に残った3組でいうと、毛色も違うし、みんな同じぐらいウケてもいるし、クオリティーもなかなか甲乙付け難いところで、たぶん審査員の人たちもすごい迷ったと思う。ウエストランドがほとんどで1票だけ、さや香。たぶん皆さん、最後の最後は熱量のところで差を付けるしかなかったぐらいの感じじゃないかなと思う。よくああいう審査で“本当に僅差でした”って言いますけど、まさに本当に僅差やったんじゃないかなと思う」と話した。

 ウエストランドについて、2020年の前回の決勝進出時を振り返り、「ちょっとお客さんの心をつかまないまま、最初のフックがないまま、井口がワーって言ってたんで、割とポカンとなってしまっていたところもあった」と指摘。「漫才師って、芸歴が上がっていくと、パッケージがうまくなっていく。コアの部分は変わってないけど、コアをどうしたらしっかり伝えられて、しかもコアの部分の面白さを崩さずに、っていうところの技術が上がってきて、まさに(昨日の)ウエストランドはパッケージがちゃんと、見せ方が分かってたからお客さんにしっかり届いた。点数も出た。ここ何年かで舞台で場数を踏んできて、試行錯誤の末にたどり着いたみたいな感じやろうね」と評価した。

 改めて「昨日の大会、ホント良かった。新しいメンツがいたから、常連組みたいのが増えてくるのがあまり良くないんじゃないか。本来、こういうほうが面白いよね」としみじみ。「M―1グランプリというコンテンツ、どえらいものに仕上がったなあって。島田紳助さんが作ったわけやけど、あの人、やっぱりエンタメ作り天才なんやなって」と話した。

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2022年12月19日のニュース