ノンスタイル・石田 漫才論争は「進化を止めることになる」現代の漫才に影響を及ぼしたコンビにも言及

[ 2022年12月19日 15:46 ]

「NON STYLE」の石田明(左)と井上裕介
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 お笑いコンビ「ノンスタイル」が19日、ニッポン放送「ナイツザ・ラジオショー」(月~木曜後1・00)に出演。18日に行われた漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2022」決勝についてナイツと議論を交わした。

 審査員を務めているナイツ・塙は「漫才論争があったじゃん?ますます分からなくなったね」。2年前の王者・マヂカルラブリーなど喋りでなく動きで状況を説明するネタに漫才なのかどうか“漫才論争”が沸き起こったが、今大会も同様に感じたと印象を語った。

 すると、2008年のM-1王者であるノンスタイル・石田明が「もう漫才とコントの垣根がなくなったというか、昔のルールでいくと“これ漫才ちゃうやん”って言えるコンビはいっぱいいるけど、でもこれを言ってしまうと、進化を止めることになるからさ、言うと良くないなって思いつつ、新しい時代が来たなって思います」と率直な感想を口にした。

 その上で「これは和牛効果やなと思いますね」とお笑いコンビ「和牛」のスタイルが多くの芸人に影響したと分析。「和牛が漫才コント中に何もなかったようにしれっとマイクスタンド前に戻ってコント開始する。コントで言うところの暗転っていうものを普通に漫才中に見せたじゃないですか。あれが、今までは“何してるねん、戻ってこい”って会話でやってたのをただただ無言で戻って来て、次の日の設定なのか時間がたった設定みたいにした。この時点でコントとの垣根がなくなったんですね」とし「それを支えたのが和牛のテクニック、漫才師っぽい振る舞いもそうです」と和牛のネタはコントの技術を織り交ぜつつも往年の漫才師っぽく見せていたとした。

 石田は「だから、ボケとツッコミて加害者と被害者って僕らの時代のルールでしたけど、お互いが共犯みたいな。一緒に面白いことするってのが増えてきましたね」と漫才のスタイルが現代は変わりつつあるとした。

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2022年12月19日のニュース