香川照之 ドラマ復帰まだ先も…当面は歌舞伎に“全集中” 24年2月「鬼滅の刃」出演か

[ 2022年12月19日 08:00 ]

激動2022 芸能(2)

当面は歌舞伎中心の活動が続く香川照之
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 俳優香川照之(57)のクラブホステスへの性加害疑惑が、8月に週刊誌で報じられた。3年前の2019年に東京・銀座の高級クラブでホステスの女性に対し、ブラジャーを剥ぎ取ったり、キスをするなどしたというもので、報道後に行為を認めて謝罪。司会を務めていたTBS朝の情報番組「THE TIME,」を降板し、出演CMもほとんどの契約が終了した。出演予定だった同局ドラマ「アトムの童(こ)」も降り、事実上の活動休止状態となった。

 年内復帰は絶望視されていたが、騒動から約2カ月後、10月31日に東京・歌舞伎座で行われた十三代目市川團十郎白猿(45)襲名興行の「顔寄せ手打式」に登場。12月の公演では歌舞伎俳優・市川中車として昼の部「鞘當(さやあて)」に出演し、復帰後初の舞台も踏んだ。予想以上に早い復帰が実現した背景には、團十郎や同じ澤瀉(おもだか)屋でいとこの市川猿之助(47)の尽力があった。

 当面の間、ドラマへの復帰は難しいが、今後は團十郎や猿之助らの手助けを受けながら、歌舞伎を中心に活動していくことになる。来年からは團十郎が約1年かけて地方を巡業。香川もそこに同行するとみられる。24年2月には猿之助によるスーパー歌舞伎2「鬼滅の刃」が上演予定。関係者は「鬼役で出演すると聞いています。抜群の演技力と存在感を生かして、不気味な鬼を演じてくれるのでは」と期待を込める。またTBSの大ヒットドラマ「半沢直樹」の歌舞伎化も水面下で進行中。「大和田常務役で出演していた香川さんにオファーがあるのは間違いない。もしかしたら舞台上で土下座も見られるかもしれない」(同関係者)という。

 香川にとって“最後の砦(とりで)”となったのが長年にわたり絶縁状態だった梨園だった。恩をかみしめながら真摯(しんし)に舞台に向き合うことになる。

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2022年12月19日のニュース