倉持仁医師 新型コロナ検査、投薬体制に危機感「良い方向に進んでいない。さらなる拡大迎えそう」

[ 2022年11月10日 18:33 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 新型コロナウイルス感染患者の対応にあたる「インターパーク倉持呼吸器内科」(栃木県宇都宮市)の倉持仁院長が10日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、感染者数が全国で増加傾向にある状況について解説した。

 北海道では東京を上回る感染者数が連日、報告されているほか、全国的に感染者の増加が確認されている。倉持氏は「予想していたよりも感染者数が減りきらないうちに(増加した)」と指摘。「落ち着いている間に、もっときちんとした検査体制、治療薬の投薬体制ができるのかなと期待していたんですが、まったくそういったことが良い方向に進んでいない状態で、さらなる感染拡大を迎えそうだ」と警鐘を鳴らした。

 対策のための手段は整ってきているはずだという。「早く検査、投薬して、できるだけ入院しなくて済む治療薬というのが、たくさん出てきているんです」。しかし政府は、基礎疾患のない若者には、受診ではなく自宅療養を勧めている。倉持氏は「特に若い人は受診するなと言っているわけですから、国民皆保険の根幹を揺るがす、大変ゆゆしきことを国が言っているというのは、非常に残念なこと」と疑問を呈した。さらに「早く各クリニックで速やかに検査を受け、投薬を受けられるように、国が全力で行わなければ、これから大変なことになってしまう」と、受け皿となる医療機関の拡大を政府に訴えていた。

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2022年11月10日のニュース