吉田裕、関西演劇祭は「ギャグは一切なし。メッセージ性を重視した人情話」“マジ”舞台に挑戦

[ 2022年11月10日 12:58 ]

「関西演劇祭2022」の取材会に臨んだ吉本新喜劇・吉田裕(右)、ピン芸人のシゲカズです
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 今年で4回目を迎えた「関西演劇祭2022」に吉本芸人で参加する吉本新喜劇・吉田裕(43)、ピン芸人のシゲカズです(40)が10日、取材会に出席。吉田は「ギャグは一切なし。メッセージ性を重視した人情話です」と新喜劇の笑い抜きで“マジ”の舞台にチャレンジする。

 吉田率いる「劇団なんば千日前」は、鮫島幸恵(32)、吉岡友見(42)、レイチェル(38)、桜井雅斗(35)の新喜劇メンバー5人で8月末に結成。「興味ある人、出たい人を募って20人ほどから5人のメンバーを決めました」と吉田。台本はしずる・村上純(41)にお願いし「テーマは家族、兄弟です」とマジ路線。もちろん、お得意の“乳首ドリル”のギャグは封印だ。

 「審査委員長の板尾(創路)さんは大阪時代に新喜劇にいらっしゃった。ボクらが今回の演劇か、それとも新喜劇をやった方がよかったかを伺いたい」と上演後のティーチインで問うつもり。「いろいろな方向に幅を広げたい。挑戦です」。11月に入って連日朝まで稽古。吉田は今後を見据え、真剣だ。

 一方、シゲカズです率いる「劇団イロモンスター」はお笑い芸人12人で構成。守谷日和(42)、ロングコートダディ・兎(34)、コウテイ・下田真生(29)、令和喜多みな実・河野良祐(36)ら漫才で活躍する芸人の集団で、企画ライブなどで気心知れたメンバーだ。

 脚本・演出を手がけるシゲカズですは「きっしょい(気持ち悪い)やつら、化けもの芸人だけを集めて。ボクは真っ当なモンスター使いです」と笑いを誘い、「コメディとは違う。ストーリーがあって、お笑いの要素を入れて」。ただ、普段から自己主張が強く、アドリブを連発するタイプの“モンスター”だらけで「芸人特有ですが、人の作った台本を覚えてもらうのが大変で。覚えやすくしました」と苦労もあるようだ。

 12~19日まで10劇団がそれぞれ3公演ずつ上演。「劇団なんば千日前」は17、19日、「劇団イロモンスター」は12、19日に計3公演を披露。20日に表彰式が行われる。

 「関西演劇祭」は2019年から開催。80~90年代に起きた関西の演劇ブームで「そとばこまち」「劇団☆新感線」などの劇団が人気を博し、多くの役者、脚本家、演出家が誕生。元々、関西は才能の宝庫で、その才能が目に触れることがあまりない現状を打破するために「関西演劇祭」が誕生した。

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