松居大悟監督の「手」 ロッテルダム映画祭出品が決定 日活ロマンポルノ50周年記念企画第1弾

[ 2022年11月10日 16:00 ]

ロッテルダム映画祭への出品が決まった「手」の一場面。福永朱梨と金子大地(C)2022日活
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 日活ロマンポルノ50周年を記念したプロジェクト「ロマンポルノ・ナウ」の第1弾として製作された松居大悟監督(37)の「手」が来年1月25日から2月5日までオランダで開催される第52回ロッテルダム映画祭「ハーバー部門」に出品されることが決まった。同部門は世界から集まる現代映画を紹介するセレクションだ。

 「アズミ・ハルコは行方不明」(16年)(16年)以来2度目となる招待に松居監督は「日活ロマンポルノは、ロッテルダムの芸術あふれる町にどう伝わるのか。『手』は、オランダの皆様の心を撫(な)でることはできるのか。楽しみにしています」と期待を口にした。

 主演の福永朱梨(27)も「一緒につくりあげたスタッフ、キャスト、映画を応援してくれるみなさんと万歳したい気持ちです!遠く離れた地の上映でどんな反応があるかドキドキしますが、国も性別も年齢も飛び越えて、たくさんの人にこの映画が愛されることを願っています」と喜びのコメントを寄せた。

 映画祭のフェリシア・マローニ氏は「繊細な表現で『手』は、目に見える以上のものを隠しつつ、女性たちの体や前進するための選択を代弁するかのようにパワフルな女性キャラクターを届けている」と評している。

 「手」は山崎ナオコーラ氏の小説をベースに映画化。年上の男にひかれてしまうヒロイン(福永)が同世代の男(金子大地)と出会って揺れ動く姿をリアルに描いた。9月16日から順次全国で公開中。

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2022年11月10日のニュース