「火垂るの墓」あの名シーンに登場 サクマ式ドロップス廃業にジブリが反応…粋な計らいにファン涙

[ 2022年11月10日 09:25 ]

スタジオジブリ公式ツイッター(@JP_GHIBLI)から

 1988年公開のアニメ映画「火垂るの墓」にも登場した赤い缶に入ったあめ「サクマ式ドロップス」を販売する佐久間製菓(東京)が来年1月20日で廃業することが報じられ、スタジオジブリ公式ツイッターでは、「火垂るの墓」に登場した同社のドロップの写真を公開した。

 同社は本紙の取材に「取引先にすでに伝えている。新型コロナウイルスの感染拡大などで販売が落ち込んだ」と語っている。サクマ式ドロップスは「火垂るの墓」で強烈な印象を残した。戦火の中を2人で生き抜こうとする兄妹の物語で、飢えで意識がもうろうとした妹の節子が、ドロップだと思っておはじきをなめる場面など、戦争の悲惨さを伝える重要な小道具の役割を果たした。

 廃業が報じられた9日、スタジオジブリは「火垂るの墓」で節子が手にしていたデザインの同社ドロップ缶の写真を投稿。報道を受けてのメッセージとみられ、粋な計らいにファンからは「昭和の名残りが、またひとつ」「なんとか、ジブリパークで販売を」「小さいころ弟とドロップの空き缶に水入れて飲んでたな…」「節子ぉ…」「悲しいニュース」と惜しむ声が多く寄せられた。

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2022年11月10日のニュース