巨人・原監督「選手たち、コーチ、スタッフ、もうちょっと言うならば私もよく頑張りました」

[ 2020年10月30日 22:33 ]

セ・リーグ   巨人3―3ヤクルト ( 2020年10月30日    東京D )

<巨・ヤ>目を潤ませながら右翼スタンドへ向かう原監督(撮影・木村 揚輔)
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 巨人が2年連続47度目(1リーグ時代を含む、セでは38度目)のリーグ優勝を決めた。今季ワースト5連敗を喫するもマジック1として戻った本拠・東京ドームで最下位ヤクルトに苦しめられながらも3―3で延長戦に突入。阪神がDeNA戦に引き分けたため、10回表にヤクルトが無得点に終わって巨人の負けがなくなった時点で試合終了前に優勝が決まった。原辰徳監督(62)にとっては9度目の優勝で、3度目の連覇達成はセ・リーグ初の快挙となった。引き分けでの優勝決定は球団史上初。

 本拠・東京ドームでは2013年以来7年ぶりの胴上げ。コロナ禍とあってマスク、手袋着用のスタッフの手で9度宙に舞った原監督はペナントを持ってナインと場内一周、記念撮影した後で優勝監督インタビューに臨み、「この一年のペナントレースを象徴しているようなゲームだったなというふうに思います」と初のドローVを表現。「12球団の選手、関係者、こういう状況の中、コンディションをしっかり作り、そしてチーム愛を持ちながら戦ってこれた」とコロナ禍でのシーズンについて球界を代表して振り返った上で「まだ試合は残ってます。が、ここまで本当にいいコンディションを作りながら戦ってきた野球選手というのは非常に誇りある人たちだというふうに改めて敬意を表します」と話した。

 インタビュアーから監督が選ぶMVPは誰かと問われると「まだ戦い半ばですから。まだチームとしてはホップ、ステップぐらいの状況ですから。そういう意味ではまだ途上にある選手たちですから、ここではそれは控えたいと思います」と制した原監督。それでも「本当に選手たち、そしてコーチ、スタッフ。もうちょっと言うならば私もよく頑張りました」と胸を張り、万雷の拍手を浴びていた。

 コロナ禍の影響で今季セ・リーグはクライマックスシリーズ(CS)開催なし。パ・リーグは11月14日からCSを行うが、巨人はその覇者と同21日開幕の日本シリーズで2012年以来8年ぶり日本一を懸けて激突する。

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