ホワイトソックスの新監督に76歳のトニー・ラルーサ氏が就任 史上2番目の高齢監督

[ 2020年10月30日 08:51 ]

ホワイトソックスの新監督に就任するトニー・ラルーサ氏(AP)
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 シカゴを本拠にしている大リーグ・ホワイトソックスの新監督に2014年にすでに殿堂入りを果たしているトニー・ラルーサ氏(76)の就任が決まった。

 監督としてアスレチックスとカージナルスでワールドシリーズを計3回制している同氏は現役時代、遊撃手としてアスレッチックスとブレーブスなどで計132試合(1963~73年)に出場。打率・199、本塁打は「0」で選手としては華々しい活躍はできなかった。ただし野球を続けながらフロリダ州立大で法律の学位を取得するなど勉強家としても知られ、マイナーの監督となってからはめきめきと実力を発揮した。

 1979年の途中に2Aからホワイトソックスの監督に昇格。同球団では通算522勝511敗という成績を残した。しかし8季目を迎えていた1986年6月19日、26勝38敗となったところで、内野手としての現役時代にマイナーでチームメートだったケン・ハレルソンGM(79)に解雇されており、古巣ホワイトソックスへは実に34年ぶりの復帰となった。

 ホワイトソックスを解雇された同氏は3週間後に今度はアスレチックスの監督に就任。1989年にはワールドシリーズ優勝にチームを導いた。そして1996年からは16シーズンにわたってカージナルスを率いてワールドシリーズでは2度優勝(2006、11年)。自身3度目の王座獲得を最後に監督生活にいったんピリオドを打っていた。

 監督通算では歴代3位の2728勝(2365敗)を挙げており、采配をふるうのは10シーズンぶり。1944年10月4日生まれのラルーサ氏は76歳になったばかりで、これはアストロズのダスティー・ベイカー監督(71)を上回る現役最長の指揮官となる。就任時のメジャーの史上最年長監督は2011年にマーリンズと契約を交わしたジャック・マキーオン氏(1930年11月23日生まれ)の80歳で、ラルーサ氏は歴代2番目の年長記録保持者にもなった。

 ホワイトソックスは今季35勝25敗でプレーオフに進出したがワイルドカード・シリーズでアスレチックスに1勝2敗で敗退。シーズン終了後に、4季目を迎えていたリック・レンテリア前監督(58)の契約を1年残しての退団が決まっていた。

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