倉敷工・福島「燃える男」継承だ!ドラフト4位指名の中日があいさつ

[ 2020年10月30日 19:59 ]

指名あいさつを受けた中日ドラフト4位の倉敷工・福島章太
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 中日からドラフト4位で指名された倉敷工・福島章太投手が30日、岡山県倉敷市の同校で松永幸男編成部長、米村明チーフスカウト、野本圭スカウトから指名あいさつを受けた。倉敷から羽ばたいた竜の投手といえば『燃える男』と呼ばれた故星野仙一氏。最速147キロ左腕も「いいバッターとかピンチのときは自分も燃える」と異名の継承を誓った。

 運命のドラフトから4日。当日は夢見心地だったが、いざ球団関係者が学校を訪れると自覚が芽生えた。竜のレジェンドの故郷で、福島は高らかに誓った。

 「YouTubeとか見ても(映像が)たくさんあるわけではないんですけど、考え方であったりとか参考にするようにはしてます。(高校野球の)現役の時は、倒れるなら前に倒れようと思っていた。どんだけえらい(しんどい)メニューであったり、くじけそうでも後ろに倒れるのはしたくなかったので、もがきながら前に、と思っていました」

 星野氏はライバル校・倉敷商の出身だが、同じ市内で青春を過ごした大先輩。岡山県民としても畏敬の念を抱く。1メートル80、80キロの本格派右腕だった星野氏に対し、福島は1メートル76、88キロとがっちりした体形でパワー型の左腕と対照的だが、共通項は熱いハート。「基本は冷静なんですけど、ピンチになれば声が出る。(自分でも)なんて叫んでるかわからないですけど。今、ジャイアンツが強いというのもあるので、自分も1軍で投げるときには巨人に勝ちたい」と、異名だけでなく『打倒巨人』も受け継ぐつもりだ。星野氏は巨人戦歴代5位の35勝。福島がこれに近づけば近づくほど、竜の黄金時代は長く続くことになる。

 担当の野本圭スカウトも「真っすぐで勝負できるピッチャー。強気なメンタルも高く評価している」と太鼓判を押す。ベンチプレス100キロ、スクワット200キロを超える文字通りの剛腕。大投手への道をひた走る。

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2020年10月30日のニュース