亀山つとむ氏 足と出塁率が強みの阪神・近本は1番固定が最適 難敵・大野雄攻略で存在感

[ 2020年10月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-1中日 ( 2020年10月29日    甲子園 )

<神・中24>初回無死一塁、糸原に右中間二塁打を浴び、近本(左)の生還を許して連続無失点がストップする大野雄(撮影・北條 貴史)
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 【亀山つとむ 視点】この日の試合で改めて「1番・近本の出塁」が阪神にとって、すごく大きなポイントと感じました。

 相手先発は、試合前まで阪神戦の対戦防御率0・91を誇った大野雄。まともに戦っても点が取れない相手でした。とはいえ、どんな好投手も立ち上がりは難しいもの。そういう意味でも初回、近本がまず塁に出たことは大きかったです。それだけで大野雄は重圧を感じたはずで、神経とエネルギーを消費させました。糸原の適時二塁打も見事でしたが、それを誘発したのは近本の存在感と言えます。

 この近本という選手を一番、生かすのは、やはり1番でしょう。少し気が早い話かもしれませんが、来季以降も1番に固定すべきと考えます。すでに同一リーグでは中日・大島と双璧の1番打者。足に加え、本塁打を10本前後打てる長打力もあります。それらの長所を生かすためには打撃の制約が少ない1番が最適です。近本の足、出塁率という部分は今の阪神打線の最大の強み。かつての真弓さんほどではないですが、特色のある1番打者と考えます。

 投げては、勝ち頭の西勇があえて相手エースにぶつかることで、2、3位の直接対決を制しました。シーズンも大勢が決し、チームとしての目標も薄くなっている中で、西勇は投げること以外の役割も、こなしてくれていると感じました。この日のように難敵相手に少ないリードを守り切る試合展開こそ、阪神にとって理想的な勝ち方。来季につながる1勝と言えるでしょう。

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