楽天・田中貴 先発起用に応えたプロ1号だ猛打賞だ!連敗止めパCS争い残った

[ 2020年10月30日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天13―5西武 ( 2020年10月29日    メットライフD )

<西・楽>7回、2ランを放つ田中貴(撮影・尾崎 有希)
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 充実感をかみしめていると思いきや…。プロで初めて悠々とダイヤモンドを一周する権利を得た楽天・田中貴は頭の中で「次の回をどうやって守るか…」と考えていた。CS進出に向けて絶対に負けられない一戦での先発マスク。感慨に浸る余裕なんてなかった。

 記念すべきプロ1号は6―3の7回2死三塁で生まれた。国場の変化球を右翼席へ。初球から積極的に振った。9月末に金銭トレードで加入。2軍戦で打率・450という成績を残して10月18日に1軍昇格を勝ち取った。プロ初スタメンだった同24日の日本ハム戦でプロ初安打を含む2安打1打点。2度目の先発出場だったこの日も3安打3打点と結果を残した。

 プロ6年目の急成長。発端は偉大な先輩の金言だった。巨人に在籍時、阿部2軍監督から「もっとポイントを前にして打てばもっと飛ぶし、強い打球が打てるぞ」と声を掛けられた。「古巣で取り組んだことを継続できている。それが1軍の投手に通用するか楽しみでした」。この日は現役時代の阿部2軍監督をほうふつさせる豪快弾だけでなく、3回にセーフティースクイズも決めて勝利に貢献。元々、守備力に定評はあったが、打撃の才能も開花しつつある。

 チームは4位ながらCS圏内の2位・ロッテと2・5ゲーム差。30日からは敵地でロッテ3連戦に挑む。阿部2軍監督から「(楽天移籍は)チャンスだと思うから頑張れ」と送り出された田中貴は「緊迫した中で試合に出られていることは本当に幸せ」と言う。CSを勝ち上がった先の日本シリーズでは巨人と対戦できるかもしれない。苦労人のモチベーションは高い。(重光 晋太郎)

 ◆田中 貴也(たなか・たかや)1992年(平4)8月27日生まれ、京都府出身の28歳。沖縄・八重山商工から山梨学院大に進み、4年時に主将で同大初の全日本大学選手権出場。14年育成ドラフト3位で巨人入団。17年7月に支配下選手登録。今年9月末に金銭トレードで楽天へ移籍した。1メートル78、85キロ。右投げ左打ち。

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