【愛知】工藤2世だ!愛工大名電 1年左腕の田村 初完投&10Kの鮮烈デビュー 

[ 2019年7月17日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 愛知大会3回戦   愛工大名電5―2中部大第一 ( 2019年7月16日    岡崎市民 )

<中部大第一・愛工大名電>高校初完投を決めた愛工大名電・田村(撮影・大森 寛明)   
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 第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間、甲子園)は16日、37大会218試合が行われた。愛知大会は今夏ノーシードの愛工大名電の「スーパー1年生」田村俊介投手が、2失点10奪三振で9回完投。春季県大会を制した中部大第一を相手に逆転勝ちを呼び込み、チームの4回戦進出に貢献した。17日は37大会、247試合が行われる。

 レジェンドでもできなかった快挙だ。今夏から背番号「1」をつける「スーパー1年生」田村が、159球を投げて8安打10奪三振、2失点で完投勝利。鮮烈な夏の公式戦デビューを飾った。

 「攻めるピッチングをするのは決めていた。しっかり投げることができました」

 OBの工藤公康(現ソフトバンク監督)を思わせる、左腕からゆったりしたスリークオーター気味のフォーム。試合前のブルペンで「いつもと違った感じがした」と制球重視を意識し、我慢の投球が実った。この日の最速は自己記録に4キロ及ばない136キロながら、わずか2四球と安定感は抜群だった。8回まで援護点がない中で踏ん張り、9回に5点を奪う逆転劇を呼んだ。

 その猛攻の中心にいたのも田村だった。同点となり、なお無死一、二塁で打順が回り、二ゴロを放った。「絶対セーフになるという気持ちが出ました」と一塁にヘッドスライディング。決勝の適時失策となる、一塁走者封殺後の遊撃手の一塁悪送球を誘った。

 愛工大名電の背番号「1」は工藤、イチロー(元マリナーズ)ら、そうそうたる選手がつけてきたが、1年生の時点では「1」ではなかった。この日は夏の初安打も記録。「今日の状態では崩れることはなかった。勝負どころでやらなきゃいけないというふうに体が動いている」と倉野光生監督の信頼も勝ち取った。

 小学校時代から切り餅のパックを一日1袋、砂糖じょう油をつけて平らげ体を大きくしてきた。伝統校の新星がこの夏、新たな歴史をつくり出す。 (北野 将市)

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