阪神、押し出しサヨナラ負けで自力V消滅 矢野監督「紙一重の試合でずっと…」

[ 2019年7月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―3中日 ( 2019年7月16日    ナゴヤD )

ベンチで渋い表情の矢野監督(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神は16日、中日戦で今季4度目となるサヨナラ負けを喫した。4安打2得点という貧打が響き、5連敗で3位に転落。借金も4月27日以来の「4」に膨れあがった。首位の巨人とは今季最大の11・5差に広がり、今季86試合目にして自力優勝の可能性が消滅。厳しい現実が横たわるが、まだまだ諦めない。

 あっけない幕切れだった。同点の9回1死満塁。4番手の小野がカウント3ボール1ストライクから投じた速球は外角に大きく外れた。痛恨の押し出し四球で今季4度目のサヨナラ負け。屈辱の敗戦に矢野監督ももどかしい表情を浮かべた。

 「圧倒的にやられたとか、そういう試合じゃないから…。紙一重の試合でずっと連敗になっちゃっている。その紙一重が大きい部分ではあるんだけど…」

 負けられない一戦だったが、課題の攻撃陣が沈黙。4回以降は得点どころか無安打に抑え込まれた。先発の松坂を攻略しきれず、これで昨季から松坂が登板した試合では4連敗だ。ただ、その主たる要因は苦手意識ではなく攻撃陣の低調ぶり。チームは連敗中の5試合でわずか8得点と、決定打を欠く苦しい現実から一向に抜け出せない。

 「競って負けている。本当にあと1本とか。もちろんリュウの送るところ送れないとか。ミスをしたり、とれるところで取れてないのは、こういう展開になっちゃう。走塁であったり、エラーの数は課題として出ている」

 得点力不足の課題は今に始まったことではない。であれば、なおさら細かいプレーの精度を高めなければならない。指揮官が指摘したのは9回の攻守。まずは、9回表1死一塁の場面だ。バントの指示を受けた梅野は初球を見逃し。続く2球目はバットに当てながらも痛恨の捕邪飛となり、流れを手放した。

 9回裏の守備では球際の弱さが勝敗をわけた。1死一塁から平田が放った大飛球は右中間へ。記録は二塁打ながら、中堅手の近本は落下点に到達していた。「追いついてるから。簡単とは言わんけど、ああいうのを捕ってあげてほしい」。指揮官も本音を吐露した悔やまれるワンシーン。紙一重の差が連敗脱出への道を閉ざした。

 借金4で順位も3位に転落。ついに自力優勝の可能性も消滅した。「前を向いてやっていくしかない。それ(巨人との差)を考える余裕はない」。厳しい現実はあるものの戦いは続く。残り57試合。わずかでも可能性がある限り、矢野阪神はファイティングポーズは崩さない。 (山本 浩之)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年7月17日のニュース