【王将戦第3局】北村義浩特任教授見た!30歳差“世紀の頭脳戦”に大興奮「天才と天才のぶつかり合い」

[ 2023年1月29日 16:49 ]

<第72期王将戦 第3局 第2日>本紙のインタビューに応じる北村義浩氏(撮影・岸 良祐) 
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 新型コロナウイルス関連のコメンテーターでおなじみの、日本医科大学の北村義浩特任教授(62)が王将戦金沢対局を訪れた。将棋歴50年超でアマチュア最高峰のアマ8段、振り飛車党という知る人ぞ知る将棋実力者だ。

 ファンが待ち焦がれた藤井聡太王将、羽生善治九段のタイトル戦が故郷の石川県で実現し「天才と天才のぶつかり合いで、ファンをドキドキさせる対局。スポーツでの30歳差対局はありえないが、頭脳戦は実現できる」と大興奮。羽生が押され気味の終盤戦の局面では「熟考する羽生さんは何か仕掛けようとしている感じがする。この対局は本当に面白い」。お茶の間では冷静沈着のイメージの北村氏だが、将棋の話題になると“想定外”のノンストップ状態。熱い思いが次から次へとあふれ出す。

 棋戦は常にチェックしているが、王将戦とは特に縁がある。栃木県大田原市での大盤解説会はたびたび訪れたことがあるだけでなく、第61期(2012年)には親子で本紙のインタビューされ掲載されたことも。当時10歳だった長男は父親の背中を追い、現在は医大に通っているという。

 新型コロナの感染状況もいくぶん落ち着きを取り戻し、中止されてきた大盤解説会や前夜祭がリアルに行われるようになった。北村氏は「ネットなどを利用した対戦ゲームにはない、実際に人と対局できる楽しさを再認識したり、リモートの取り組みが進み、遠方にいても手軽に観戦できるようになった。将棋界に関してはコロナ下でもあながち悪い3年間ではなかったのかもしれない」と分析していた。

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