寺嶋毅教授 コロナ5類化、診療しない病院のペナルティーについて聞かれ「感染対策に差があるので…」

[ 2023年1月29日 15:54 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 日本感染症学会専門医で、東京歯科大の寺嶋毅教授が29日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。政府が新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げると正式決定したことについて言及した。

 橋下徹氏は、新型コロナウイルス患者の病床確保の補助金についての議論で、診療しない民間病院には、保険医指定の取り消しなどのペナルティーまで踏み込むべきでは、と主張。橋下氏が「民間病院に対する義務はどうですか?もっと強力なペナルティーも担保した上での義務っていうのは?」と聞くと、寺島氏は、質問されたペナルティーには触れずに「ペナルティーの程度は別にして、コロナは今まで診る病院、診療所とそうじゃない所がありましたけど、これからはすべての機関が診てもよいということにもなるし、ある程度診なければならないということもあると思うんです」と言い、「というのは、国民の数千万がかかって、多い疾患の上から数えて、多い方になってきていると思うんですよね。その疾患頻度を考えると、あるいは重症度も幅がありますけれど、そうすると、よりアクセスの幅は広げなくてはいけないと思うんです」と話した。

 そして「ただ、今診ている所と診ていない所、発熱外来とそうじゃない所の感染対策ってやっぱりすごく差があるので、やはり今後は今診ている所も、ある程度は今言った確保病床なんかも少しずつ少なくしていかないと、空床病床ですね、ほかの病気とかも診る使命がありますから、そういう所はできるだけ手術後の患者さんとか有効利用するために。そうするとどうしてもレベルが今よりは少し下がるのも致し方ないし、でも診てない所もできるだけ努力してある程度の感染対策をして、ですからみんなの認識のこのくらいまでの対策でみんなで診ましょうっていうところをより近づけて」とし、「逆に今診ている所もそうじゃない所も医療機関でも少しは今よりは、中での感染は今より起きうるかもしれませんけど、それも多くの疾患のアクセスをよくするためには致し方ないっていうようなみんなの認識っていうのも今後必要かと思います」と、医療機関への理解を求めていた。

続きを表示

2023年1月29日のニュース