橋下徹氏 “異次元の少子化対策”財源の保険料案に「そんな詐欺保険的な商品は僕は認められません」

[ 2023年1月29日 16:43 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が29日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。“異次元の少子化対策”の財源について言及した。

 岸田文雄首相は、23日の施政方針演説で「各種の社会保険との関係などさまざまな工夫をしながら社会全体でどのように安定して支えていくか考える」としており、与党内では、年金保険、医療保険、介護保険などの社会保険から拠出金を集めて新たに基金を創設して子育て世代への給付やサービスに充てる案も検討されている。

 リモート出演した加藤勝信厚労相が「実際にそういった報道も出ております。それから実際、例えば今回、出産育児一時金等々ですね、こういったものは今、医療保険から出されてますし、それから介護休業は雇用保険の中で賄っているわけでありますから、そういったものを含めてこれからどういう少子化対策を行っていくのか、そしてそれを見ながら財源をしっかり確保するという議論を進めていくということになると思います」と話した。

 一方、橋下氏は「この保険については受益と負担の一致と言いますかね、保険っていうことだから国民は何となく自分の利益になると思って、みんな保険料はどんどん出していくわけですよ。税になるとみんな反発するでしょ。保険料って徐々に上がっていってるんですよ」と指摘。そのうえで「これね、僕、保険料で子育て世帯一般を支援するっていうのは、これは年金とか医療とか介護でやるのは違うと思います。やるんだったら別の財源をつくるのか、歳出改革するのか、国債発行するのか、保険というのはあくまでも保険給付事業のための保険料だってことをはっきりしてもらわないと。そんな保険料の流用なんて、そんな詐欺保険的な商品は僕は認められません」と自身の考えを述べた。

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2023年1月29日のニュース