王将戦第3局2日目 昼食後の羽生九段「8六歩」に控室仰天 勝又七段「えぇー!不気味な手」

[ 2023年1月29日 14:15 ]

<第72期王将戦 第3局 第2日>昼食明け、対局にのぞむ羽生九段(撮影・岸 良祐) 
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 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第3局2日目が29日午後1時30分、石川県金沢市の「金沢東急ホテル」で昼食休憩を挟み再開。直後に羽生が着手した64手目△8六歩に、控室で対局を見守っていた勝又清和七段(53)は「えぇー!不気味な手だね」と仰天した。対する藤井は24分の考慮で▲同歩とし、すぐさま△7五歩と持ち駒の歩を打つ。反撃ののろしとなるのかどうか、控室では検討が進められている。

 中段に浮き上がった羽生の王に対し、藤井が上下から挟み込む形で攻めていた展開。4一にいる馬を活用し、じわじわとした藤井の攻撃を羽生がどのように耐えるか、という検討が進められてた。しかし、休憩明け早々に気合いの入った手つきで羽生が歩を一マス前進。その後記録係から棋譜用紙を受け取り、ここまでの流れを確認していた。

 勝又は「受けていてもキリがない、と思ったのでしょう。不退転の決意を感じられます」と分析。検討には立会人の島朗九段(59)や森下卓九段(56)も加わった。

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