来年引退・橋幸夫が78歳で大学生に! 京都芸術大通信課程入学式に出席「全身全霊」 

[ 2022年4月3日 15:23 ]

京都芸術大で通信教育課程の入学式に出席した橋幸夫※記者撮影
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 歌手の橋幸夫(78)が3日、京都市の京都芸術大で通信教育課程の入学式に出席した。「人生最高の出来事の一つです」。洋服ではなく紋付きはかま姿で臨み、新入生代表として入学の辞も担当した。

 橋が入学したのは同大の書画コース。1月に出演したテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)で「いつか大学生になりたい」と温めた夢を語っていた。

 高校在学中にデビューし、芸能活動との両立の難しさを実感したことから断念した進学。高校の卒業式はお母さんが代理出席し、卒業証書をもらった。消化不良を抱えたまま終えた高校3年目への思い、そしてファンから依頼されるサインで書道に親しんだことが動機だった。

 「何と言っても超高齢者の私です。命を閉ざすことが先になる可能性もあります。願わくば4年間で卒業できるよう、全身全霊を傾けて頑張る」とあいさつを締めくくった。

 来年5月3日の80歳誕生日をもって、声帯の筋肉の衰えから歌手活動の引退を昨年10月に表明した。引退後に取り組む対象を模索する中で、師事する書道の先生から講師になった同大への入学を勧められたという。

 昨年は4900人が入学した同大の通信教育課程。最短の4年間で卒業するのは「1~2割程度」(同大広報課)という狭き門だ。入学者の多くが社会人、また学び続けるために卒業しない選択をする生徒も多いという。

 橋は来年5月3日まで160カ所を巡る自身最後のツアーのまっただ中。ましてや78歳の年齢。授業には一般教養もある。

 「退学は嫌。キチッとやりたい性格ですから」。4年間での卒業という、代表曲「いつでも夢を」を体現する挑戦が始まった。

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2022年4月3日のニュース