「鎌倉殿の13人」知的&義理堅い木曽義仲にネット反響「今年は義仲が勝ってもいい」青木崇高が本格初登場

[ 2022年4月3日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第13話。北条義時(小栗旬)からの人質要求に、木曽義仲(青木崇高・左)は…(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は3日、第13話が放送され、俳優の青木崇高(42)演じる信濃の武将・木曽義仲、女優の秋元才加(33)演じる義仲の幼なじみ・巴御前が本格初登場した。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第13話は「幼なじみの絆」。政子(小池栄子)が男児を出産し、源頼朝(大泉洋)の嫡男誕生に沸く鎌倉だったが、頼朝の浮気が大騒動に発展。激怒した北条時政(坂東彌十郎)は伊豆へと戻り、これを比企家の好機と捉えた能員(佐藤二朗)は源義経(菅田将暉)らに近づく。そんな中、北条義時(小栗)は八重(新垣結衣)のことを一途に思い、鎌倉と江間を往復する日々を送っていた。一方、平家に敗北し再起を図る源行家(杉本哲太)は木曽義仲(青木)を頼り…という展開。

 義仲は頼朝のいとこにして、源氏の棟梁の座を争うライバル。巴御前は敬愛する義仲とともに戦場を駆け抜ける気高き女武者。

 1183年(寿永2年)、懲りない野心家・行家が信濃入り。義仲に挙兵をけしかけた。甲斐源氏の棟梁・武田信義(八嶋智人)も鎌倉入りし、頼朝と面会。「行家の入れ知恵で、義仲は平家と近づこうとしているという噂だ。いずれ平家と組んで、この鎌倉に攻め入るとか、こないとか」と吹き込んだ。

 真偽を確かめるため、源範頼(迫田孝也)、義時、三浦義村(山本耕史)が信濃へ赴き、義仲と会談。焚き火を囲み、川魚を焼きながら、義仲は「源氏が一つになり、平家を滅ぼす。これが俺の望みだ。鎌倉の者は随分と疑り深いのぉ。(平家と通じているという)噂とは、流す者に都合よくできている。惑わされてはならぬ。俺が北陸に兵を進めたのは、東海道に向かえば頼朝殿や甲斐武田とぶつかる。それを避けるためだ。答えになっているか?」と沈着冷静だった。

 平家と通じていない証しとして、人質を要求されると「叔父上(行家)は渡せん。どんな男かは関わりない。俺は自分を頼ってきた者を追い出すような真似はできぬということだ。息子でいい。男には守らねばならぬものがある。義高(市川染五郎)でいい。(引き換えは)何も要らん。これが俺の誠だ」――。義を貫いた。

 義村が「おめかしすれば、相当いいおなごだな。惚れてるのか?木曽殿に。初恋の相手か」とちょっかいを出したが、巴御前も「切り捨てられたいか!色恋はとうに捨てた。私はあのお方に終生尽くすことに決めている」と信念は揺るぎない。

 義高も鎌倉行きを了承。「父上のためなら、どんな苦労も厭いませぬ」。義仲は「父を信じろ」と息子の背中に手をやった。

 粗野なイメージもある義仲だが、今作は義理堅く男気あふれるキャラクターに。SNS上には「義仲さん、男前すぎる!」「漢だな、義仲」「稀に見る知的な義仲だ」「この木曽義仲なら天下獲れそう」などの声が続出。

 「政治センスは抜群だが人情を理解できない頼朝と、政治センス皆無だが人情味あふれる義仲の対比が凄い」「木曽義仲の木曽義仲感、もっと粗暴な田舎者で来るのかと思いきや、そこは腐っても源氏の一族。人の上に立つ人間の気風が自然に備わっておりました。巴も幼なじみといえども決して気安くならず、主を支えようという気概が潔い」「木曽義仲が登場。頼朝とその周りの連中がどいつもこいつも俗物なのに対して、義理堅く誠実な人物として描写されているので新鮮な印象」「ごめん、今年は木曽義仲が頼朝に勝ってもいいです」などと反響を呼んだ。

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