【前回の鎌倉殿の13人】第12話“大河絵”(鎌倉絵・殿絵)「鎌倉殿の女たち ここまでするか?」

[ 2022年4月3日 08:00 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第12話“大河絵”(鎌倉絵・殿絵)「鎌倉殿の女たち ここまでするか?」
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は3日、第13話が放送される。新進気鋭のイラストレーター・石井道子氏が描く“大河絵”(鎌倉絵・殿絵)とともに前回の第12話(3月27日)を振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第12話は「亀の前事件」。北条義時(小栗)から父・伊東祐親(浅野和之)と兄・祐清(竹財輝之助)の死を告げられ、憤る八重(新垣結衣)。義時は八重を諌め、源頼朝(大泉洋)から与えられた江間へと八重を送る。政子(小池栄子)が懐妊し、頼朝の嫡男誕生への期待が高まる中、比企能員(佐藤二朗)が比企尼(草笛光子)を伴い、鎌倉に出仕。さらに、三善康信(小林隆)から推挙された官僚・大江広元(栗原英雄)らが都から下向し、新たな関係が動き始める…という展開。

 1182年(寿永元年)、政子は男児・万寿(のちの2代将軍・源頼家)を出産したが、病弱。阿野全成(新納慎也)が「親の不徳が子に災いをもたらす、というね。決して誰にも言ってはいけないよ」と頼朝の浮気のことを実衣(宮澤エマ)に漏らし、巡り巡って、ついに政子が知ることに。政子は「この田んぼのヒル!」と義時に激怒し、相手が亀(江口のりこ)だと分かると「あの薄い顔の女ね。今夜も一緒なの?で、亀は今、どこに?」。義時は亀の居場所を教えてしまっていた。

 りく(宮沢りえ)は政子に「後妻(うわなり)打ち」を提案。「鎌倉殿が都を真似て妾(そばめ)をつくったのなら、こちらは後妻打ちで仕返しするのです。都には、そういう習わしがあるんです。前妻はね、後妻の家を打ち壊しても構わないの」実行役はりくの兄・牧宗親(山崎一)が指名された。夜。宗親が館の前に着くと、訳は知らずに義時から見張り番を頼まれた源義経(菅田将暉)がいた。事情を知り、宗親から手伝うよう請われた義経は弁慶(佳久創)に「武蔵坊、派手に行け」」。館に火を放った。

 夜が明け、焼け跡を目の当たりにした頼朝は「ここまでするか?」と絶句。下手人は宗親と義経と判明。頼朝は義経に謹慎を命じ、梶原景時(中村獅童)に宗親の髻(もとどり=髪を頭の上で束ねた髪形)を切るよう命じた。

 りくは頼朝の女癖の悪さがすべての原因だと、政子と一緒に頼朝を詰問。頼朝が「黙れ!わしに指図するなど、もってのほか!身の程をわきまえよ!下がれ!」と開き直ると、時政(坂東彌十郎)が立ち上がり「源頼朝が何だってんだ!わしの大事な身内に、ようもそんな口を叩いてくれたな!たとえ鎌倉殿でも許せねぇ!」と思わず怒りが頂点に。「小四郎、わしは降りた。伊豆へ帰る。やっぱり、鎌倉の暮らしは窮屈で性に合わん。伊豆へ帰って米を作っておる方がいい」と鎌倉から去り、頼朝の浮気が大騒動に発展した。

 今回の“大河絵”(鎌倉絵・殿絵)は亀&りく&政子と頼朝の周りにいる女性の三者三様、頼朝の困惑ぶりを表現した。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。ブランド情報発信拠点「メルセデス・ベンツ コネクション」におけるJ―WAVEによる展示パネルPOP制作、ウェブマガジン表紙などを手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。ライブペインティングや即興似顔絵も各地で行う。

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2022年4月3日のニュース