楽天からトレード移籍の日本ハム・池田が本拠初勝利 高校時代の“女房役”石川亮とお立ち台「最高」

[ 2021年6月13日 05:30 ]

交流戦   日本ハム4―3DeNA ( 2021年6月12日    札幌D )

<日・D>お立ち台で笑顔の池田(右)と石川亮(撮影・沢田 明徳)
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 開幕前に楽天とのトレードで加入した日本ハム・池田隆英投手(26)が12日、DeNA戦で5回2/3を5安打1失点と好投して今季3勝目。札幌ドームでは3度目の登板で念願の初勝利となった。創価時代に東京都選抜でバッテリーを組んだ帝京出身の石川亮捕手(25)と息の合ったコンビネーションで相手を幻惑。チームの連敗を4で止め、重苦しい空気を吹き飛ばした。

 ヒーローインタビューでは興奮を抑えきれずに一人で高笑い。攻守で本拠初勝利を支えてくれた女房役の石川亮と並んでファンから温かい拍手を送られ、池田の表情は緩みっぱなしだった。

 「本当にうれしい。石川亮がリードしてくれたので本当に頼もしい。何とか今日、勝ちたいと思ってマウンドに上がった。2人でチームを勝利に導けて本当に良かった。最高」

 高校時代に東京都選抜でバッテリーを組んだ1学年下の石川亮とのバッテリー。さらに試合前の始球式では東京都選抜のチームメートだった広島・鈴木誠也の妻であるキャスターの畠山愛理が始球式を務めるという偶然も重なった。

 好投の要因は内角への意識付けだ。自己最速を2キロ更新する156キロを出した直球で先発に7人並んだ右打者の内角をえぐり、そこから外角にカットボール、スライダー。石川亮と息の合った配球で的を絞らせなかった。「球を散らして(投手コーチの武田)勝さんみたいな投球をしたい」と話していた通りの投球術。2日前に池田から「そんなに痩せて体は大丈夫ですか」と体調を気遣われていた栗山監督も「ここからここに球を曲げてここに投げるとか、凄く意識がはっきりしている。そこが彼の良さ」と称えた。

 2勝目を挙げた4月22日のロッテ戦は連敗を3でストップ。5月20日の楽天戦は池田に白星こそ付かなかったが、6回1失点の好投でチームを勝利に導き、1分けを含む連敗を4で止めた。これで3度目の連敗ストップだ。援護に恵まれずに3勝6敗と負けが先行しているが、防御率は2・79。規定投球回に達していればリーグ4位に入る数字だ。

 シーズンを通して先発で回るのは初体験。上沢からの助言もあり、長い回を投げるためにイニング間のキャッチボールを減らすなど疲労軽減の工夫もこらしている。楽天時代には戦力外通告も味わった右腕が、今では新天地で欠かせない戦力となった。「もっと勝って連勝を伸ばしていきたい」。そう話す背番号52の背中は頼もしかった。(東尾 洋樹)

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