福井工大・木村 1大会最多タイ11安打「自分でもびっくり」初の決勝進出、下野監督の作戦的中

[ 2021年6月13日 05:30 ]

第70回全日本大学野球選手権・準決勝   福井工大2―0福岡大 ( 2021年6月12日    神宮 )

<福岡大・福井工大>8回1死三塁、福井工大・木村が適時打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 準決勝2試合が行われた。福井工大は福岡大に2―0で競り勝ち初の決勝進出。木村哲汰外野手(4年)が2安打を放ち、1大会タイ記録の11安打に到達した。

 大会4日前にメンバー入りしたラッキーボーイの神通力は、健在だった。「2番・右翼」で出場した木村が2安打し、82年の銚子利夫(法大)らに並ぶ1大会最多記録の11安打に到達。全2得点に絡み、初の決勝進出をたぐり寄せた。

 「ここまで打てると思っていなかったので、自分でもびっくりしています」

 初回無死一塁では「打て」のサインが出て意気に感じた。左前へ運んで好機を拡大。先制点を呼び込んだ。8回1死三塁では意表を突くヒットエンドランで外角高めの直球を叩きつけた。中前に抜ける適時打となり、貴重な2点目を挙げた。体重130キロの巨漢・下野博樹監督は大会中、験担ぎのために毎日ホテルであんかけ焼きそばを食べている。作戦がことごとく的中し「彼のバットは打ち出の小づち」と喜んだ。

 木村は沖縄県北谷町出身。幼い頃から中日の春季キャンプに毎年通い、プロのプレーを目に焼き付けてきた。「ここまできたら自分の打撃を貫きたい」。最後までイケイケの打棒でけん引する。(北野 将市)

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