巨人・岡本和 自身初の3打席連発!キング並ぶ19号&自己最多6打点 苦手コース攻略し波に乗る

[ 2021年6月13日 05:30 ]

交流戦   巨人11―4ロッテ ( 2021年6月12日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>初回、先制3ランを放つ岡本(撮影・長久保 豊)
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 好不調の波は誰しもある。巨人・岡本和でもそうだ。苦手を克服していくことで、その波を越えていく。前日から自身初の3打席連発となる2打席連続3ランの打ったコースがそれを象徴していた。

 「初回はチャンスでしたし、何とか点を取れるようにと思っていたので、ホームランになって良かった」

 1本目は初回1死一、三塁。美馬のスライダーは前日まで打率・158と苦手の外角低めだった。左翼から本塁へZOZOマリン特有の7メートルの強風が吹いていた。それでも体を開かず、バットに乗せるように芯で捉えたことで、逆風にも負けずに左中間席に届いた。

 2本目は同様に打率・100だった内角真ん中。3回無死一、三塁で、今度は直球に反応した。素早く腕を畳んで逆風の影響を受けづらいライナーで運び「いい感じで打てた」。技ありの2発でリーグトップのヤクルト・村上に並ぶ19号。プロ7年目で自己最多の1試合6打点を挙げてリーグ独走の57に伸ばし、2冠に返り咲いた。

 10日までの6試合は22打数2安打だったが、ロッテとの2戦は8打数5安打、3本塁打。原監督は「多少、波はある。それを最小限に抑えながら高い位置をキープしていくのが、超一流のバッターになる」とさらなる成長を期待。岡本和も「波をつくらないようにしようとは思っていますけど、まだまだそこは僕の課題」と向上心は尽きることがない。

 「明日が終われば期間が空くので、思い切ってやりたい」。不調の波を越えた4番が、残り1試合となった交流戦の勝ち越しに導く。(田中 健人)

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