エンゼルス・大谷 2つのボークに「イライラ」も感情的になったことを反省「まだまだだな」

[ 2021年6月13日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス6ー5ダイヤモンドバックス ( 2021年6月11日    フェニックス )

<ダイヤモンドバックス・エンゼルス>5回、ボークを取られて不満げな表情の大谷(AP)
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 喜怒哀楽、目立ちすぎた…。エンゼルスの大谷翔平投手(26)が11日(日本時間12日)、ダイヤモンドバックス戦に「2番・投手」で投打同時出場。5回5安打2失点と好投も勝敗はつかず、今季3勝目を逃した。2安打1打点の打席では自打球にもん絶し、マウンドでは不可解な2つのボークを取られて不運な失点。注目度が上がる一方の二刀流は、審判からのマークも厳しくなっている!?

 大谷は登板中に感情的になったことを反省した。「久々にマウンドでイライラしてしまった。そこら辺はまだまだだな」と息をついた。

 3―0の5回2死一、二塁。4番エスコバルを迎え、初球の直前。プレートを外しながら、二塁へけん制するしぐさを見せた。間髪入れずに三塁塁審からボークを宣告された。日本ハム時代の14年5月13日の西武戦以来で、メジャーでは初のボーク。困惑の表情を浮かべ、両手を広げた。

 「審判に聞いた感じではたぶん“(プレートを)外すより早く上体が動いている”という判断だった」

 二、三塁となり、今度は1ボール2ストライクからの5球目。十分に静止したセットポジションから投球したが、再び三塁塁審がボークを宣告した。三塁走者が生還。「(捕手の)スズキさんは“一塁だったらボークじゃない”と(審判に)言われていたらしい。(セットが)止まっているか、止まっていないかではない」。再び、けげんな表情を浮かべた直後、スプリットで空振り三振を奪ったが、暴投で振り逃げとなり2点目を失った。5回5安打2失点。勝利投手の権利を得て降板も、救援陣が崩れ3勝目は消えた。

 打席では痛みを乗り越えた。1―0の3回2死一塁。右膝に自打球を当て、しばらくうずくまった。それでも、右中間に適時二塁打。次打者の単打では本塁に生還した。降板後は右翼に回り、7回には2本目の二塁打で得点に絡んだ。「打席に関してはほぼ満点」。ボークが悔やまれたが、膝の痛みを押した“三刀流”は、今季初の4連勝につながった。

 球団によれば、ナ・リーグ球場で投手が1~4番を打つのは史上初。球場表示では、今季初登板以来の最速100マイル(約161キロ)を計測し、マルチ安打で打点も挙げた。「微妙なプレーの時に、もう少し冷静にいられるかどうかは何も野球だけではない」。審判からの注目度も上がる二刀流。表情さえもプレーの行方を左右する。

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2021年6月13日のニュース