オレたち140キロ超え組 関東学園大付の2枚看板が見せた急成長

[ 2021年5月1日 23:14 ]

春季高校野球群馬県大会準決勝   関東学園大付6―5県太田 ( 2021年5月1日    高崎城南 )

最速145キロの篠原(左)と最速144キロの石原
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 関東学園大付が県太田を6―5で下し、3年ぶり5度目の関東大会出場を果たした。

 昨秋は初戦で敗退したチームを140キロ超え右腕の二枚看板がけん引。エースの石原勇斗(3年)は最速144キロを誇り、背番号10の篠原正紀(3年)は最速145キロと上回る。関東大会進出が懸かる準決勝を2人のリレーで勝利した。

 先発した石原は失策が得点に結びつく苦しい展開も、自己最速タイの144キロを計測する力投で7回4失点(自責点1)にまとめた。
 「(144キロは)指にかかった感じがして(表示を)見たら出ていた。篠原がいるからこそ、自分がある。尊敬できる。“頼むぞ“と声をかけて信用して託した」

 8回から2番手で登板した篠原は1失点を許したが、143キロを計測した直球で押し、シーソーゲームの逃げ切りに成功した。

 「自分は野手に助けてもらった。(石原とは)切磋琢磨してきて、良いライバル。安定感は石原が上で球威は自分が上」

 羽鳥逹郎監督が「本当に信頼できる投手がいる。ゲームを組み立てやすい」という両腕は冬の練習期間で大きく飛躍した。

 石原は昨秋の時点で最速138キロだった。瞬発系のトレーニングを重点的に行い、下半身と上半身の連動性を意識したフォームに改良し、6キロの球速アップに成功。ライバルの篠原もソフトバンク・千賀を参考に左足を張るように着地するフォームに改良して最速を3キロアップした。

 関東の2枚看板というと、センバツに出場した常総学院・島田直也監督が育て上げた秋本璃空(3年)と大川慈英(3年)の両右腕だが、この2人も決して負けてはいない。(柳内 遼平)

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2021年5月1日のニュース