片岡篤史氏 阪神・佐藤輝の活躍を証明する「2つの長所」 球団新人最多記録の22本塁打を大幅越えもある

[ 2021年5月1日 17:11 ]

セ・リーグ   阪神ー広島(ノーゲーム) ( 2021年5月1日    甲子園 )

片岡篤史氏  
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 【片岡篤史 視点】開幕から4月終了までの戦いを見たが、佐藤輝には規格外のスケールを感じる。4月25日の甲子園でDeNA・阪口から放った右中間への一発も、翌26日にバンテリンドームで大野雄から放った右翼席への一発は凄かった。特に大野雄の投球をあれだけ飛ばせる日本人左打者は、ヤクルト・村上ぐらいしか思い浮かばない。この時期に7本塁打するのは簡単ではない。今後さらに色んな投手と対戦して経験を積んていけば、田淵さんが持つ球団新人最多の22本や、村田のセ・リーグのドラフト新人最多25本を大幅に上回る可能性があるだろう。

 バッターとしての長所は前に出されないことと、詰まることを嫌がらないことにある。ボールを引きつけることができるから左投手も苦にしないし、泳がされることもない。詰まることを恐れないのは、持って生まれた打ち方にも起因するのだろう。軸がしっかりしていることと、体に力がなければできないことだが、すでに備わっている。1年をどう乗り切るかは彼にとって未知の世界だが、ここまで見る限り体力もある。慣れない外野守備にしても、難しい甲子園で無難にこなす。三振の数や細かいことは気にせず、今のスタイルを続けてほしい。

 近本はここまで本来の姿を見せられずにいるが、この時期から心配するような選手ではない。終わって見ればある程度の成績は残しているだろうし、本人がいろいろ悩んでいる中で周囲がとやかく言うことはない。

 4月18日ヤクルト戦で4安打の固め打ちをしたが、本当に調子が悪ければ4本も打てない。安打数にこだわりを持っていることを承知で言えば、数字が上がってこない今こそ四球を一つでも取れれば内容も変わってくる。積極的に初球から打つのが持ち味だが、追い込まれた際には1球でも多く粘ることで従来とは違った形ができてくる。出塁することができれば、もう一つのこだわりである得点数は自ずと上がる。チームの中心選手として、そういう部分にも期待したい。(本紙評論家)

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