マリナーズ・雄星が今季初勝利 カットボールさえた7回1死まで無安打、強力打線を零封7K

[ 2021年5月1日 02:30 ]

ア・リーグ   マリナーズ1ー0アストロズ ( 2021年4月29日    ヒューストン )

〈アストロズ・マリナーズ〉7回を1安打無失点に抑え、今季初勝利を挙げたマリナーズの菊池(AP)
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 マリナーズの菊池雄星投手(29)が29日(日本時間30日)、ヒューストンでのアストロズ戦で7回1死まで無安打投球を展開。7回1安打無失点、7奪三振で今季初勝利を挙げた。昨季から習得したカットボールを軸に圧倒的な投球を披露。今季5試合目の初白星には、メジャー3年目の進化した姿が凝縮されていた。

 先発投手の永遠の課題、立ち上がり。7回1死まで続いた無安打投球につながった菊池の1球が、その初回を無失点で切り抜けたカットボールだった。

 「アバウトではなく、インコースに狙って取れたアウトだった。そこで精神的に落ち着けた。そのあとはスムーズに行けた」
 初回1死から四球を与えて迎えた3番・コレア。2ボール1ストライクからの4球目は、内角へのカットボールだった。窮屈なスイングを誘い、狙い通りの遊ゴロ併殺打。その球種を軸に、コレアに右中間二塁打された7回1死までの無安打を「毎試合、初回からヒットを打たれたくないと思って投げている。早くから(無安打に)気付いていました」と振り返った。

 メジャー1年目は投げなかったカットボール。昨年から投げ始め、今季の全投球で最も多い38%を占め、使い分けも向上した。「特にカッター(カットボール)は、相手打者が向かってくる中でファウルを打たせられたし、カウントをつくる場面、三振を取る場面で、いい高さに投げ分けられた」。一般的に小さな変化でバットの芯を外して凡打を誘い、アウトを重ねるのに効率的な球種だ。この日は7回95球で、15球がメドとされる1イニング平均の球数は13・6球。今季平均も15・1球で、19年の16・8球、昨年の16・9球から大幅改善した。クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)率も19年38%、昨年33%から今季は5試合中3試合の60%となった。

 初安打を浴びた直後の7回1死二塁。グリエルの高いバウンドの投ゴロを、スライディングキャッチから素早い送球で刺す好守も見せた。「西武時代に嫌というほどやらされたので、染み付いている感じです」と笑った左腕。スコット・サービス監督も「戦う姿勢が見事だった、その姿勢が際立っていた」と絶賛した。

 「3年目でチームから求められているものは上がってきている。その期待に応えたい」。白星は1つだが、菊池には揺るがない自信が芽生えている。

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