本塁打王だけじゃない ロッテから久々の打点王誕生なるか

[ 2021年5月1日 14:00 ]

ロッテ・安田(撮影・長久保 豊)
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 ロッテのマーティンが4月29日の西武戦で1985年の落合博満以来、36年ぶりのリーグ一番乗りとなる10号を放った。ロッテは86年落合以来、本塁打王は出ておらず、リーグで最も遠ざかる。同じ86年で落合とともに2年連続の3冠王に輝いたランディ・バース以来、遠ざかっている阪神とともに「今年こそ」の期待は大きい。

 両球団から本塁打王が出ていない要因の一つは風だ。ZOZOマリンは海から吹きつける強風、甲子園は浜風の影響を受ける。ただロッテは、実は打点王からもリーグで最も遠ざかっている。最後に獲得したのは、95年の初芝清だ。ただし、80打点と少なく、オリックス・イチロー、日本ハム・田中幸雄とタイトルを分け合っている。1番打者のイチローが打点王に輝いたことも驚きだが、初芝以前ではやはり86年の落合までさかのぼる。首位打者は角中勝也(12、16年)、西岡剛(10年)、福浦和也(01年)ら数多く輩出しているが、長打力も兼ね備える打者が少なかった。

 マーティンが本塁打王なら、打点王を狙えるのは4番の安田だろう。29打点(4月30日現在)でリーグトップ。打率は・211と低いが、走者を置いた打率は・262、得点圏打率は・289とはね上がる。ヤクルトの4番で同じ高卒4年目の村上ほどの破壊力はないものの、この勝負強さが売り物。「ネガティブな気持ちは置いといて、前向きにチャンスをものにしようという気持ち」というプラス思考も勝負強さの要因だ。好機で集中力を発揮するから、井口監督も開幕から4番を全試合で打たせている。

 長打力も上がっている。今季は既に5本塁打を放ち、4番に定着した昨季の6本にあと1本に迫る。5本は全て真ん中から内寄りのボールを捉えたもの。得意なコースを強振して右翼方向に引っ張っており、「去年はダメだったときに変えていたけど、自分のスイングを突き通せている」という迷いのない姿勢もうかがえる。
 高卒3年目の右のスラッガー・山口も頭角を現し、安田は4月25日のソフトバンク戦で山口と初のアベック弾を放った。1学年下の後輩から受ける刺激も大きい。育成と同時並行で起用する井口監督の我慢強さもあり、ロッテから久しぶりの打点王誕生が期待できそうだ。(記者コラム・飯塚 荒太) 

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