楽天ドラ1辰己、30盗塁で近本先輩とW新人王だ「僕も頑張る」

[ 2019年7月15日 05:30 ]

後半戦初戦を翌日に控えた全体練習に参加した楽天・辰己(左)
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 楽天のドラフト1位・辰己が、新人王獲得に向けて30盗塁の目標を掲げた。今季はここまで65試合に出場して8盗塁で「最低でも20盗塁、最大で30盗塁はしたい」。俊足を生かし、リーグワーストの27盗塁と機動力を欠くチームを優勝争いに導く決意だ。

 後半戦に向け、先輩から大きな刺激をもらった。前夜の球宴第2戦で史上2人目のサイクル安打を達成し、MVPに輝いた阪神・近本は社高の2年先輩。テレビ中継は見ていなかったが、三塁打で決めた動画を見たという。「近本さんも独特の雰囲気の中で楽しかったと思う。僕も負けないように頑張らないといけないですね」と表情を引き締めた。

 チームは前半戦終了間際に10連敗を喫して順位を4位に落としたが、辰己もまた調子を落としていた。7月は8試合で打率・150で、開幕時に宣言した「令和初の新人王」の獲得には後半戦での巻き返しが不可欠だ。「今は最低、最悪で、これ以下はない。打率と出塁率を上げないと盗塁もできない」。打撃の状態を上げ、盗塁数を増やして新人王争いに食い込む青写真。先輩の近本の新人王候補で、狙うは社コンビの新人王独占だ。

 球団新人の最多盗塁は渡辺直の25(07年)で、昨季は田中が打率・265、21盗塁で新人王を獲得した。「僕が新人王の候補に挙がるぐらいの成績を残せれば、チームにも貢献できる」と辰己。現時点で新人王の有力候補は8勝を挙げているソフトバンク・高橋礼とみられるが、鷹軍団にもサブマリンにも独走を許すつもりはない。(重光 晋太郎)

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2019年7月15日のニュース