【愛知】日本福祉大付・小林 盟友の東邦・石川の分も戦う「対戦したかった…昂弥も悔しいと思う」

[ 2019年7月15日 18:25 ]

第101回全国高校野球選手権愛知大会 3回戦   日本福祉大付8―1杏和=7回コールド ( 2019年7月15日    小牧市民 )

<日本福祉大付・杏和>大声で指示を出す日本福祉大付・山本常夫監督
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 あまりに早い夏の終わりを迎えた友の思いも背負って戦った。「4番捕手」で先発した日本福祉大付・小林天優(3年)が3打数2安打と活躍。打点はなかったがチャンスをつくって勝利に貢献した。

 13日の2回戦で星城に敗れた今秋ドラフト上位候補の東邦・石川昂弥とは中学時代、知多ボーイズでともに白球を追いかけた。石川は押しも押されもせぬ主軸だったが、小林の打順は常に下位。昨年12月、愛知県選抜のオーストラリア遠征で再会した際「なんでキャプテンなん?」と親しみを込めてイジられたといい「僕も高校でキャプテンをやるとは思っていなかった」と謙遜するが、最終学年では石川よりも長い夏を過ごしている。選抜優勝の際には祝福をしたが、東邦の敗戦後は連絡をとっていないといい「数字では上にいけたので素直にうれしいですが、東邦と対戦したかったのはあります。昂弥も悔しいと思う。自分たちはまずベスト8の目標があるので、それを目指してやっていきたい」と抱負を語った。次戦は昨夏の東愛知大会準々決勝で屈辱の0―8コールド負けを喫した因縁の愛産大三河戦。この日の試合が最終第3試合だったため、試合後には今春から始めたというトイレ掃除に励み“トイレの神様”も味方につけた小林は昨夏、愛産大三河戦で見逃し三振に倒れ最終打者となっており「悔いを残さず、自分のスイングでしっかり打ちたい」とリベンジに燃えた。

 クラーク記念国際教員時代の06年に審判として甲子園大会でジャッジし、その後は神村学園(鹿児島)の監督として春夏計5回、甲子園大会に出場したという、日本で唯一審判&監督で甲子園に出場した異色の経歴を持つ山本常夫監督(58)は「“野球だけは何が起こるか分からない”というのが僕の持論。序の口が横綱に勝つことはないけど、野球は10回に1回ぐらいは弱者が勝つ」と熱く語り「3、4、5番がしっかり打って守ってくれたら。力の差はあるけれど“よし、やってやろう”という気持ちで臨んでもらいたい」と小林らナインに期待を寄せた。

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2019年7月15日のニュース