ドジャース世界一王手 カーショー5回2/3を2失点好投 PS最多通算207K 単独5位の通算13勝目

[ 2020年10月27日 02:30 ]

ワールドシリーズ第5戦   ドジャース4―2レイズ ( 2020年10月25日    アーリントン )

<レイズ・ドジャース>レイズに勝利し、タッチを交わし喜ぶカーショー(中央)らドジャースナイン(AP)
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 ドジャースが25日(日本時間26日)、レイズとのワールドシリーズ(WS)第5戦で4―2で競り勝って3勝2敗とし、88年以来32年ぶりの世界一に王手をかけた。エース左腕のクレイトン・カーショー投手(32)が5回2/3を5安打2失点、6奪三振。ポストシーズン(PS)通算207奪三振は歴代トップに立ち、同13勝目は歴代単独5位となった。

 サイ・ヤング賞を3度獲得しながらも、18年のWSでは2敗。大舞台に弱いと言われ続けたカーショーが、輝きを取り戻した。6回途中2失点。粘りの投球で第1戦に続く白星を挙げ「PSでの成功は本当に大きな意味を持つ。反対の気持ちも味わっているから」と大きくうなずいた。

 百戦錬磨の左腕は冷静だった。1点リードの4回。無死一、三塁から2死までこぎ着けると、最後は三走の本盗を間一髪阻止した。一塁手の叫び声で背後の動きに気付き、冷静にプレートを外して本塁に投げ「過去にも同じようなことがあった。大きなアウトだった」と胸を張った。

 直球は以前より落ちて最速93マイル(約150キロ)にとどまったが、縦に鋭く落ちるカーブ、スライダーは健在。6三振を奪い、PS通算207奪三振はメジャー最多で、同13勝目は単独5位となった。「PSに何度も進出する素晴らしいチームに所属し、何度も先発させてもらったということ」。デーブ・ロバーツ監督からは「粘ってアウトを取ってくれた」と称賛された。

 88年以来、32年ぶりの頂点まであと1勝。ドジャース一筋の32歳は「勝つだけだ。PSは勝つだけだ」と、自らに言い聞かせるように訴えた。

 ◯…ドジャースの4番マンシーが5回に右中間ソロを放ち、チームとして同一年のWSで9人目の本塁打は史上初の快挙となった。また、レイズの新人アロザレーナは3回に左前打を放ち、PS19試合で27安打目に。14年ジャイアンツのサンドバル(現ブレーブス)が記録した26安打を抜き、歴代単独1位となった。

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