西武に「おかわり3世」動ける112キロ砲 桐蔭横浜大・渡部「BIG3」結成だ!

[ 2020年10月27日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議2020

西武から1位指名された桐蔭横浜大の渡部健人は長距離砲のデモンストレーションを行う(撮影・西川祐介)
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 本人はもちろん、周囲も予想していなかった早い指名。横浜市内の桐蔭横浜大会見場に座っていた渡部は、自分の名が呼ばれて文字通り跳び上がった。

 「まさか自分の名が(1位で)呼ばれるなんて…。(指名されず)ショックを受けないようにマイナスに考えていたくらい。しかも西武。うれしいです」

 「外れ」とはいえ紛れもない1位指名。同大選手では史上初の快挙となった。身長1メートル76、体重112キロで「ハマのおかわり君」と称される巨漢は、跳び上がったついでに左隣に着席していた斉藤博久監督と固い握手。会見場後方では野球部員から歓声が上がった。

 辻監督は4球団の競合で早大・早川を外した。同じく高い評価を与えていた近大・佐藤もすでに消えている。斉藤監督は渡部に小声で「(野手が欲しい)西武があるかも」と耳打ちした。その言葉は数分後に現実に。野手の世代交代を進める球団の戦略で、最も上位で白羽の矢が立った。

 赤い糸で結ばれていたのかもしれない。今秋の神奈川大学秋季リーグ。三塁手で出場し、持ち前の長打力でリーグタイ記録の1シーズン8本塁打と同新記録の23打点を記録。急成長の要因を「秋前に中村さんの映像を見て脱力打法をまねした」と言う。本塁打王6度、打点王4度の「本家」を参考に結果を残し、プロの扉も開いた。

 すでに小学6年時で1メートル71、80キロ。好物は粒チョコレート「アポロ」でデミグラスハンバーグにも目がない。「太るのは分かっていた」と笑う。ただ50メートルは6秒3。丸々とした体形ながら俊敏な動きもできる右の長距離砲で中村、山川の系譜を受け継ぐ逸材は「中村さんにも、山川さんにも早く会いたい。対戦したい投手はセでは菅野さん、パでは千賀さん。3割30本100打点も狙いたい」と目を輝かせる。会見後には山川の決めポーズ「どすこい」も披露した。

 夢も野望も、もう止まらない。「西武は去年も優勝しているし、凄い選手がそろっている。早く(チームに)飛び込んでいきたい」と渡部。気持ちはすでにメットライフドームに飛んでいた。(大木 穂高)

 ▼西武・辻監督 長打力も柔らかい打力もあって、ウチのキャラクターにも合っているし楽しみ。中村と山川と「BIG3」でいいんじゃない。西武らしくて。

 ◆渡部 健人(わたなべ・けんと)1998年(平10)12月26日生まれ、神奈川県出身の21歳。大池小1年から野球を始め、上白根中では「中本牧シニア」に所属。横浜商大高では1年夏から主力を務めたが、右足のケガの影響で同年冬に東京・日本ウェルネスに転校。3年春からベンチ入りし、高校通算25本塁打。桐蔭横浜大では1年春から神奈川大学リーグ戦に出場し、2年春にベストナイン。通算60試合で打率・293、10本塁打、37打点。1メートル76、112キロ。右投げ右打ち。

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