明石商コンビ、いざ令和の名勝負だ!ロッテ2位・中森、オリ3位・来田 早くもライバル心

[ 2020年10月27日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議2020 ( 2020年10月26日 )

ドラフトで指名され、球団グッズを手にポーズを決める明石商の中森(左、ロッテ2位)と来田(オリックス3位)(撮影・坂田 高浩)
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 甲子園を沸かせた明石商の投打の柱が、ともに上位指名を受けた。プロ志望届を提出した時から、プロでは別のチームに進むことを望んでいた2人。その希望がかなった。中森はロッテ、来田はオリックスと同一リーグからの指名。中森が「1軍の舞台で来田と戦ったときは打ち取りたい」と意気込めば、来田も「中森が打ち取ると言うなら、僕はホームランを打って勝ちたい」と早くもライバル心を燃やした。

 1年夏から3季連続で甲子園に出場し、2年時には主戦として春夏連続の4強入りに貢献。強打の1番・来田は「中森が頑張っているから僕も頑張れてここまで成長できた」と話し、高校通算34本塁打を放った。最速151キロを誇るエースの中森も「来田は火を付けてくれる存在だった。切磋琢磨(せっさたくま)して高め合ってこられた」と互いの存在を認め合った。

 同一の公立校からの複数指名は07年市船橋の岩崎翔、山崎正貴以来13年ぶり。「公立の星」として甲子園のスターにもなった2人は、プロ野球選手として羽ばたく。中森は同僚となる163キロ右腕・佐々木朗と同じように「もっと真っすぐを極めていきたい」と言った。さらに「1年目から15勝したいし、いずれは沢村賞を獲りたい」と頼もしかった。

 来田は小学時代にオリックスJrでプレー。「縁を感じます」と言い「プロでも1番を打ちたい」とリードオフマンへのこだわりを口にした。中森が剛球で三振を奪いにいけば、来田も先頭打者本塁打を狙う。「令和の名勝負」と呼ばれる戦いを繰り広げる。

 ◆中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年(平14)5月29日生まれ、兵庫県出身の18歳。小3から野球を始め、篠山東中では軟式野球部に所属し、3年夏から三田ボーイズでプレー。明石商では1年夏から3季連続で甲子園に出場し、通算8試合で5勝3敗、防御率2.53、47奪三振。1メートル82、86キロ。右投げ左打ち。

 ◆来田 涼斗(きた・りょうと)2002年(平14)10月16日生まれ、兵庫県出身の18歳。小1から野球を始め長坂中では神戸ドラゴンズで2年夏に全国優勝。明石商では1年夏から3季連続で甲子園に出場し9試合で打率.371、3本塁打、9打点。50メートル走5秒9、遠投100メートル。1メートル80、85キロ。右投げ左打ち。

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