歴史的矢野ガッツや!54年ぶり巨人にクジで勝利 矢野監督「大山とホームラン王争いをして」

[ 2020年10月27日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議2020 ( 2020年10月26日 )

<プロ野球ドラフト会議>1位指名で近大・佐藤交渉権のくじを引き当てガッツポーズする阪神・矢野監督(左から2人目)。左からオリックス・福良GM、一人おいてソフトバンク・工藤監督、巨人・原監督(cNPB/BBM2020)
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 阪神・矢野監督は箱に残った3枚の封筒の中から真ん中の1枚を右手でガッチリつかんだ。「直感を信じた」。見事に的中。最後に封筒の中を確認し、“今年一番”の矢野ガッツを繰り出した。

 「めちゃめちゃドキドキした、緊張もした。ボックスに手を入れて、違うのを触った気がするんだけど、取れなかったから。次のを取って。開ける時は手が震えた。興奮してよう分からん」

 三度目の正直だった。監督就任から昨年まで2回連続でクジを外した。コロナ禍に翻弄(ほんろう)された今年はゲン担ぎをせず、自然体で臨み、大仕事をやってのけた。阪神が4球団競合で引き当てたのは12年の藤浪晋太郎以来、巨人も一緒になった競合では66年の江夏豊以来2度目の“快挙”だ。リーグ連覇目前の宿敵を打ち破った。

 「球団内で(大山と)ホームラン王争いをしてもらって、その先は日本を代表する打者になっていってくれる素材。それを考えるとワクワクする。右と左のチーム内での本塁打争いというのが楽しみやし、タイガースファンも楽しみにしてくれる部分。それが一番見てみたい。(起用は)外野になってくる」

 熱いメッセージとともに外野起用の構想を披露した。4年前の同じドラフト1位・大山は今季ついに巨人・岡本らと本塁打王を争うまでに飛躍。近い将来は右の大山、左の佐藤輝の和製大砲コンビが猛虎を引っ張る勇姿を思い描いた。

 「タイガースファンに大きな夢、そして、子供たちにも夢を与えてもらえるようにスケールの大きな選手になってもらいたい。早く会いに行きたい」

 悲願のリーグ優勝と日本一、そして、猛虎の明るい未来へと続く扉が開いた。(山本 浩之)

 《7度目の当たりクジ》阪神がドラフト1位重複指名で交渉権を引き当てたのは、通算25度の抽選うち15年の高山(明大)以来7度目。勝率は・280。巨人との競合は昨年の奥川(星稜→ヤ)から2年連続7度目で、阪神が引き当てたのは初の競合となった66年1次の江夏豊(大阪学院)以来2度目。巨人に引き当てられたのは92年の松井秀喜(星稜)だけだ。

 《想定通りの即戦力重視》野手の最大の目玉、近大・佐藤輝を4球団競合で引き当てた阪神にとっては大満足のドラフトとなった。矢野監督は「かなり100点に近い」と上機嫌で振り返った。当日の会議までは佐藤輝と、早大・早川で球団内の意見は二分。「人によって意見も違って当たり前。そこで話し合って“でも佐藤だろう”というところで」。最終的に地元のスター候補を選んだ結果、幸運も舞い降りた。6人中上位5人が高校生だった昨年から一転、8人中7人が大学、社会人。谷本修球団本部長も「今年は即戦力重視の中で、投手も獲れましたし。内野手、捕手というとほぼ想定通り」と手応え十分だった。

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