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渡辺王将、連敗阻止へ“方程式”再現 藤井竜王倒した20年棋聖戦第3局ほうふつ

[ 2022年1月23日 05:30 ]

第71期ALSOK杯王将戦第2局第1日 ( 2022年1月22日    大阪府高槻市「山水館」 )

顔を押さえて熟考する渡辺王将
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 渡辺明王将(37)=名人、棋王との3冠=に藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖との4冠=が挑む第2局が開幕した。藤井の1勝で迎えた今局は角換わり相早繰り銀の戦型。重厚かつ激しい戦いは、2時間28分の自己最長考慮時間を記録した藤井が午後6時22分、58手目を封じて指し掛けた。第2日は23日の午前9時に再開する。

 先手の渡辺は静かなはずの午前中から「異変」を感じ取っていた。「もう中盤の難所というか、1手の重要度が高い局面に1日目の昼からなってしまいましたね」

 角交換のあいさつを交わした後に21手目▲4六銀(第1図)で早繰り銀の態度を表明。相手も同様の戦型を選び、前例を踏襲するかのごとくリズムに乗って指し手が進む。このスピードでの流れといえば、20年7月9日の棋聖戦5番勝負第3局が思い出される。角換わり腰掛け銀の一局。なんと90手まで後手・渡辺の事前研究どおりにばく進した。結果は142手での勝利。藤井相手にタイトル戦で唯一挙げた白星だった。

 連敗を避けたい渡辺にとって、負けられない今局は当時のように先行して自分のペースに持ち込むのが理想の戦い方だ。だが47手目▲5六角に24分、続く49手目▲2五飛には1時間8分を消費。思い描いていた展開とは大きく乖離(かいり)が生じ、「第1局とはかなり違いますね」と複雑な表情を浮かべる。

 藤井の長考時は席を外す際に対局室の空調を調整し、じれる思いを抑えながらひたすら待つ。後手の52手目△8八歩には55分の時間を投じて▲同金と応じた。封じ手時点での時間差はプラス28分。タイムマネジメントで大きなアドバンテージを得たわけではない。微妙に悩ましい状況には違いない。

 「かなり激しい展開になったので、また明日(23日)までに考えをまとめて臨みます」。小難しい顔つきのまま指し掛けの夜を迎えた渡辺の心境はいかばかりか。気がつけば自王は初期の位置から全く動いていない。

 《封じ手は?》
 ▼立会人谷川浩司九段 △3五銀。そろそろ藤井竜王がリードしようと思っているのではないか。

 ▼副立会人稲葉陽八段 ひねって考えて△7七歩成。思いの外、長考されたのが気になりました。

 ▼記録係折田翔吾四段 △3五銀。この手ならアゲアゲだからです。

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