退社発表の桝太一アナ 研究者へ転身の理由…科学への思い「自分にしかできない形で社会に貢献」

[ 2022年1月23日 18:24 ]

桝太一アナ (C)日本テレビ
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 日本テレビの桝太一アナウンサー(40)が23日、3月をもって同局を退社すると発表した。MCを務める同日の「真相報道バンキシャ!」冒頭で3月末を持って退社し、大学の研究所員に転職することを自らの口で報告した。

 4月からは同志社大ハリス理化学研究所専任研究所員(助教)として、科学を社会に適切に伝える方法について研究する予定。「バンキシャ!」のキャスターは継続する。

 桝アナは同局を通じてコメントを発表。その中で「2006年に入社してから16年、アナウンサーとして様々なジャンルの番組を担当させて頂いてきました。大好きな生き物たちの魅力を伝える日もあれば、自然災害・コロナ禍のニュースを伝える日もありましたが、自分の中で共通して考え悩み続けてきたことは『どうすれば、もっと適切に科学を伝えられて、より良い社会に貢献できるだろう?』という点でした。伝え方ひとつで、もっと魅力的にできることもあれば、避けられたはずの誤解もあったと感じてきたからです」と伝え方を考え続けてきたという。

 「それを解決する手段の1つが、科学と社会をつなぐ『サイエンス・コミュニケーション』という学問分野です。日本でもすでに多くの皆さんが研究・活躍をされていて、私もこれまで微力ながら携わってきたつもりでしたが、40歳を迎えたことを一つの節目として、今後の人生を使って本格的に取り組んでいこうと決意するに至りました。40年のうち、科学好きとして学んできた前半と、伝え手として学んできた後半、その2つを組み合わせることで、今後もしかすると自分にしかできない形で社会に貢献できることがあるのではないか、と考えております」とした。

 「今回、まだ研究者としての実績もない私を受け入れて下さった、同志社大学ハリス理化学研究所には、感謝の気持ちとともに、これからの活動で応えていく所存です。また、テレビの世界から程遠くアサリを研究していた変わり者を採用してくれたばかりか、分不相応と言える立場にまで抜擢し成長させて下さった日本テレビには、心の底から感謝しています。『真相報道バンキシャ!』をはじめ、これから様々な場を通して研究の成果を還元していければと、決意を新たにしております」と、転職先と古巣に感謝の意を示した。

 「この16年間の大切な“ファースト・キャリア”で培った経験を活かし、お世話になった皆様、そして何より、温かく見守って下さってきた視聴者の皆様に恩返しできるよう、新しい道へ進んでいこうと思います。引き続きどうか、よろしくお願い申し上げます」と結んだ。

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2022年1月23日のニュース