【鎌倉殿の13人 第2話大河絵&第3話展望】頼朝は疫病神?文覚「平家打倒の好機なり!」挙兵決断は?

[ 2022年1月23日 08:00 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第2話“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”「頼朝 大望出ずる朝」
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は23日、第3話が放送される。新進気鋭のイラストレーター・石井道子氏の“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”とともに第2話を振り返り、今夜の見どころを探る。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第2話は「佐殿の腹」。罪人・源頼朝(大泉洋)を処断しようと兵を率いて迫る伊東祐親(浅野和之)。しかし、北条義時(小栗)の父・時政(坂東彌十郎)が頼朝をかばって対立。両勢力が一触即発の状態となる中、平清盛(松平健)を後ろ盾に相模の武士団を束ねる大庭景親(國村隼)が現れる…という展開。

 景親が仲裁に入り、北条家と伊東家は手打ちに。そして、頼朝は義時に兄・宗時(片岡愛之助)への伝言を託した。「そなたの兄に伝えてほしい。わしに多くを望むなと。わしは兵なぞ挙げん。決めた。戦は苦手じゃ」

 一緒に三島明神へ参拝に出掛けた政子(小池栄子)は頼朝を支える覚悟を決め、伊東を訪れ、八重(新垣結衣)と対峙。「佐殿のお心は、既に八重様から離れておいでです」「八重様の佐殿への想いを断ち切るためでございます。お会いになりたいなどと、二度とお想いになりませぬよう」と告げた。

 義時は頼朝と政子が出掛けたという湯河原へ。伊東に出向いた政子は不在。一人、朝湯に入っている頼朝が義時に本音を打ち明けた。

 「わしには時がない。わしは北条の婿となり、北条を後ろ盾として、悲願を成就させる。それゆえ、政子殿に近づいたのだ」「おまえだけには話しておく。いずれ、わしは挙兵する。都に攻め上る。憎き清盛の首を取り、この世を正す!」「法皇様をお支えし、この世をあるべき姿に戻す!そのためには政子が、北条が欠かせぬのだ!良いな、事は慎重に運ばねばならん。このことは兄にも話すな。小四郎、おまえはわしの頼りになる弟じゃ」――。

 第3話は治承4年(1180年)4月、頼朝(大泉)と引き離された八重(新垣)は伊東祐親(浅野)の家人・江間次郎(芹澤興人)の元へ嫁がされていた。対岸の江間館を見つめる義時(小栗)。その折、頼朝の叔父・行家(杉本哲太)が北条館に現れる。怪しがる政子(小池)。渋々対面する頼朝だが、行家は平清盛(松平)へ反旗を翻した後白河法皇(西田敏行)の御子・以仁王(木村)の令旨(りょうじ)を携え…という展開。

 次回予告。義時の盟友・三浦義村(山本耕史)が「頼朝は疫病神なんだよ」、景親が「源氏はもう終わった。いずれ成敗されるだろう」と言えば、行家は「今こそ全国の源氏が立ち上げる時」、謎の僧・文覚(もんがく)(市川猿之助)は「平家打倒の好機なり!」と叫ぶ。副題は「挙兵は慎重に」。頼朝の決断はいかに――。

 【佐殿(すけどの)】平治元年(1159年)の平治の乱に際し、頼朝が「右兵衛権佐(うひょうえのごんのすけ)」という官位に就いたことに由来。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。ブランド情報発信拠点「メルセデス・ベンツ コネクション」におけるJ―WAVEによる展示パネルPOP制作、ウェブマガジン表紙などを手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。ライブペインティングや即興似顔絵も各地で行う。

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