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王将戦第2局昼食 渡辺王将は綿菓子使った名物すき焼き膳 藤井竜王の「カツ煮」にも工夫が

[ 2022年1月23日 05:30 ]

第71期ALSOK杯王将戦第2局第1日 ( 2022年1月22日    大阪府高槻市「山水館」 )

「技能グランプリ」の銀メダリストの賞状とメダルの前で微笑む山水館の佐藤学料理長
Photo By スポニチ

 【これが勝負めし】第2局初日の昼食は、渡辺が「雲海鍋御膳」の肉とご飯多め、みそ汁と水菓子抜き、藤井が「カツ煮定食」を注文した。

 「雲海――」は山水館の名物のすき焼き膳で、摂津峡の対岸にある名城・芥川城にかかる朝雲に見立てた綿菓子が特徴。佐藤学料理長(47)は「綿菓子の甘みは砂糖に比べうま味がまろやか。肉全体に味がしみ込む」と説明する。牛肉をのせて鍋に火を付けると白い綿菓子がみるみる溶け、肉にからんでいく逸品。関西料理界の重鎮である兵庫・有馬温泉の「旅篭」大田忠道料理長が考案し、弟子である佐藤料理長に引き継がれたレシピだ。また「カツ煮」はカツオと昆布のだしにこだわった。佐藤料理長のモットーは「食べておいしいのはもちろん、プラスαの一工夫」で、特に刺し身には自信を持っている。

 昨年、王将戦が1月末に同館で開かれた翌月に“技”の日本一を競う「技能グランプリ」(厚生労働省他主催)日本料理の部に出場。コロナ下で出場者は18人と減ったものの、一流ホテルや割烹の日本料理人を押しのけ見事銀賞(2位)を獲得した。スケジュールは多忙を極めたが、過去に出場した2回が敢闘賞止まりだっただけに「喜びはひとしおだった」。

 今王将戦でも1年近く経過したがコロナはおさまらず「お二方に直接料理の感想を聞くことができないのが悩ましい」とこぼす。そんな状況下でも配膳係に漏らす両対局者のほんの一言や苦手な食材などにも気を配りながら、熱い盤上の戦いを裏からサポートする心構え。「技能大会の緊張感でもまれた経験をおもてなしで発揮し、自分も大会で次こそ“料理界の王将”(1位のグランプリ)を目指したい」と意気込んでいる。

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